以前TVでシニアの湯原プロが「我々はコースマネージメントとメンタルで70%…コースに出たら技術じゃない。」という話をしていた。同時に周囲の上級者の影響も手伝って、最近は自分も、コースマネージメントの上に結果が成り立っていることを実感できるようになってきた。
下の表は、最近半年の10ラウンドをスコア順に並べたもの。パーオン率、ボギーオン率、その合計が解るようにしてみた。
コース | スコア(PT) | パーオン | ボギーオン | 合計 |
インペリアル | 81(35) | 8 | 10 | 18 |
おかだいら | 82(33) | 7 | 9 | 16 |
ハーモニーヒルズ | 86(37) | 8 | 8 | 16 |
ハーモニーヒルズ | 87(36) | 7 | 7 | 14 |
霞ヶ浦CC | 90(36) | 5 | 9 | 14 |
瀬田GC(北) | 91(32) | 3 | 8 | 11 |
玉造GC(若海) | 94(33) | 1 | 11 | 12 |
鳳凰GC | 94(35) | 2 | 10 | 12 |
富岡CC | 96(34) | 2 | 6 | 8 |
玉造GC(捻木) | 102(45) | 4 | 8 | 12 |
コースマネージメントするにあたって、自分の意識の中で大きな部分を占めるのは「ボギーオンでいい」という気楽さ。これがゴルフを大変楽なものにしてくれる。これは“全てレイアップ”という意味ではなく、ゴルフを難しくしてしまわないための、身のほどを知った作戦にもなる。
対極する悪い例を挙げると、ティーショットは決まってドライバー。次にボールがどこにあろうと、ピンに向かってセットし、ピンまでの距離のクラブを持つというゴルフ。この方が簡単に感じるが、「考えないで良い」という点で頭は楽だけど、ショットの難易度は総じて高くなってしまう。
ゴルフを簡単にするために
よく、“グリーン(カップ)から逆算してマネージメントせよ”と言うが、これは本当にスコアを助けてくれる教え。易しいパッティングラインとなる場所にアプローチし、ストレスなく寄せられそうな場所にセカンドショットを外し、グリーンを狙い易い場所にティーショットの狙いを定める。
それが出来なかった時は、早々に1打余分に打つ覚悟を決め、練習でも出来ないような難しいショットを打たない&考えない。
セカンドショットが上達した?
ある日、同時期にゴルフに凝り始めた友人から、「セカンドショットでミスしなくなった。」と褒めてもらったことがあった。よくこれを真に受けてミスを繰り返してしまうことがある(笑)。実際は技術が上がったのではなく、ミスを犯さないための状況判断ができるようになっただけだと思う。
そういった意味では、セカンドショットというのは実に曲者。残り距離だけでなく、グリーン周り&ライの状況から狙うかどうかを判断し、クラブ選択と同時にライに合わせた打ち方まで決めないといけない。こうなってくると、よっぽど恵まれた状況じゃない限り、ほとんどが大なり小なりトラブルショットなのかもしれない…という考えも大切。
少なくとも練習場のような恵まれた状況であることはほぼ皆無なわけだから、セカンドのミスが自分の技術のせいなのか、状況判断のせいなのかを知ることは大きい。ミスした自分のどこを反省するかによって、その後のゴルフも気分も大きく変わってしまうと思う。
上級者から学ぶことは多い
自分の場合のコースマネージメントは、雑誌・レッスン番組・トーナメント中継の解説ではなく、コーチとのラウンドレッスン、身近な上級者との同伴プレーで学ぶことが多い。よくあるセオリーも疑ってみることも大切だと習った。「ティーグラウンドが平坦とは限らない」「グリーン奥に外すほうが簡単な場合もある」などはその代表例。
長いからと言ってドライバーを安直に選択するのも一考の余地がありだと思うし、乗らない方が良いグリーンというのも往々にしてあるし、乗らなくてもピンハイでバーディーチャンスなんて場所もある。これらはショートホールのプレッシャー対策にもかなり有効だと思う。
自分にとってのコースマネージメントとは、ゴルフを楽にするためのものであり、ミスを起こしてしまう自分をなるべく作らないようにするための防御でもある。これは、立っているのもやっとという急勾配なつま先上がりやつま先下がりの深いラフからから3Wをマン振りし、案の定チョロして凹むことに懲りない友人Kさんからも教わったこと(笑)。