倉本昌弘「90を切る!」

倉本昌弘プロ著の「90を切る!」を読み終えた。予想通り、この本も同プロらしく、奇をてらったような内容は一切なし。シンプルにゴルフを考えるための恰好のバイブルとなりそう。「90を切るゴルフ」のための、ゴルフの組み立て方、最低限の技術、練習方法などが主な内容。

倉本プロいわく、「90を切るゴルフ」とは、90を境に10打のゴルフ。つまりショットが良い時は85であがれ、悪くても95までであがれるゴルフのことで、決して100を叩くゴルフではないとのこと。自分の昨年の記録で考えるとその幅が21打、100叩きが1度あって、平均打数は91。ということは自分の場合、「90を切るゴルフ」にはならず、「時々90を切るゴルフ」という行き当たりばったり的な呼び方になるのかな(笑)。

本著は、雑誌のライターである本條強さんとの対談形式。本條氏がダメゴルファーになりきってどんどん質問をぶつけてくれるおかげで、分かりやすく進行する。「だからさっきから言ってるでしょう!」とか、「どうせ練習しないでしょうから…」などのやりとりが度々文中に登場する。知りたい部分が、知りたい順で展開していくので面白く読める。

「90を切る!」目次
第1章 ラウンド術
第2章 飛ばし術
第3章 アプローチ術
第4章 バンカーショット
第5章 パット術
第6章 アイアンショット
第7章 グリップとアドレス
第8章 本質的練習法
最終章 特別付録・80を切るゴルフ


ここで説かれているのは、無理をしないボギーオンのゴルフ。「飛ばさない、乗せない、寄せない、入れない」という、欲をかかない「頭と心」のゴルフ。頭をフルに使って攻略ルートを考え、しっかり自分をコントロールして実行する、という己のゴルフ。自分を知ってその技術の範囲で攻略を組み立てる。この地道なことをできる人が目標を達成できる。90切り程度なら高度な技術は不要。というような内容。

いくらなんでもそこまで徹底できるかなぁ〜?という部分もあった。でもそれも見越してあるんだろう。本の内容は、「欲を捨てる」というのが最重要課題。自分は、体格と年齢もあって「飛ばしたい」という欲は比較的少ない方だと思う。欲で失敗が多いのは、ショートパットとパー5の2打目だろうか。パー5の2打目に関しては最近少しは考えて打つようになってきたけれど、ショートパットは心が邪魔をしてよく外す。

第8章の「本質的練習方法」は特に興味深かった。ここにも細かい技術の説明はなくて、「これだけでもやっておこう」というもの。

練習場では基本に帰る
7、8、9番アイアンで100球を3時間
本気で上達したいならレッスンプロに見てもらう
スコアをつけずに伸び伸びと打ってみる
攻略を学ぶためにクリーク1本で回ってみる
毎日欠かさず素振りをすれば自然と上手くなる


ゴルフへの取り組み方、考え方、楽しみ方は人それぞれ。もっと適当に遊びながら、感覚的にゴルフを覚えて、その結果スコアが良ければいいという人が大半だと思う。でも、スコアが悪いと凹む人が多いので、それならやっぱりちゃんと「ゴルフ」しないとダメだろう。

マネジメントもなく好き放題だと、スコアはなかなか良くならないし、ある程度腕が上がってからも、良い時悪い時の幅は縮まらないということなんだろう。100を切った後、それなりに続けていれば80台もあって、でもやっぱり100叩く日もある。こういうパターンの人が多く、その上に行って安定させるにはこういうゴルフが必要なんだと教えられる。

この本の付録にもあった「80を切るゴルフ」だが、いきなりこの最終章では内容が具体的で厳しくなる。ダブルボギーは打つな、OB&池は絶対NG、3ホールを1オーバーで回る、などなど。「90切り」では優しい先生なのに、「80切り」となると途端に冷たくなるなぁ〜という印象(笑)。

90を切る!倉本昌弘のゴルフ上達問答集
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