カップインのプレッシャー

先日の日本オープンで久しぶりの優勝争い演じた佐藤信人プロ。パッティングの際、インパクトで一瞬止まってしまうような動きが感じられてにドキドキして見えた。ストロークがインパクトで一瞬止まりそうな動きから懸命にフォローを出していく姿が印象的だった。この選手の予備知識はなかったが永年イップスで苦労したということだった。

ふと昨年末の日本シリーズを思い出した。最終ホールで藤田寛之プロが優勝を決めたショートパット。名物の最終PAR3でティーショットをバンカーに入れ、そこからピン右上に寄せて大歓声。バンカーから上がってボールを確認した藤田プロの渋い顔が印象的だった。

そしてその下りやや横目からのパットを、「外れてもプレーオフ」という気持ちで合わせに行くか、「悔いがないよう強めに打つか」で迷った末に後者を選択。ただしこれを外したら、「しばらくはパットの病気(イップス)になるだろうなぁ〜」と思いながらも覚悟を決めたという。

アベレージゴルファーのショートパット
競技ゴルフでもなく賭けゴルフもしていない自分にもショートパットへのプレッシャーがある。スコアを記録してブログでそれを公開していることもあって、それをしていない人よりはあると思う。過去にアプローチでも悩んだ時期があったし、ショートパットに関しては未だに良かったり悪かったりを繰り返して少しずつ前進していると思っている。ショートパットへのストレス度がその日のゴルフを決めると言ってもいい。

要はショートパットに心配を感じない日は全体的にいいゴルフになることが多い。逆に言うと、いいゴルフができた日は結果的にショートパットに不安を感じていなかったとなる。理屈っぽいが、それを考えた時点でダメな日ということになるので、やはり後者の言い回しが正しい。

記録も記憶もないゴルファーにもプレッシャー?
スコアカードも残さず、2〜3ラウンド前のスコアも覚えていないというゴルフ仲間が数人いる。不思議なことに彼らの中にもショートパットが苦手な人が多い。これが不思議。ゴルフはカップに近づくほど精度を求められてプレッシャーが強くなるのは皆に平等だけど、スコアをすぐに捨てる彼らに何のプレッシャーがあると言うのだろう?

実際に自分の場合、18Hを終えた追加ハーフなどでは、ブログに詳細を記さないのでショートパットは全く怖くなくパカーンと打てる。欲にも恐怖にも虚栄心にも支配されない伸び伸びしたパッティング。ただ、他のショットに関しては集中力が散漫でかなり適当になる(笑)。

上達の過程で、レッスン・練習量・練習方法は当然欠かせない最低限のものだけれど、スコアやその日のゴルフを作るのはそれを土台にした頭と心であると強く思う。簡単に言うと、考え方・心の持ち様次第。

ネットでとてもいい記事を見つけた。「理論やレッスンで上達できない人達に伝えたい事があります。」と題したブログ。
ゴルフ〜修羅の道〜