先日の友人との練習で、「スイングを見てほしい」ということで彼の後ろに立った。正直なところ、本当に上達のない人なので今度は何を教えようか迷っていたところ、方向性が安定しないと言う。

そこでとても簡単なある部分に気づいた。右にプッシュアウトしたり左に引っ掛けたりするのだけれど、他人のスイングを後方から見ていると最初からそう狙って打ってるようにしか見えない。

至極当然のことながら、「最初からそっちを向いている」、「そっちに行くように振っている。」、「そっちに曲るように振っている。」ということ。でもそんなことを本人に言っても仕方ない。そこで構えを正すだけで良くなった過去の自分を思い出し、真っ直ぐ立つチェックしてあげた。

よく観察していると、足のラインは右を向いて(クローズ)肩のラインは左に開く癖が見つかった。プロを含めて最も多いパターン。「肩が開いてるから右肩肘を引いて」と言って正しても、ワッグルしたり目標方向に目をやるだけですぐに元に戻ってしまう癖も見つかった。

足はクローズでもオープンでも良いと思うし、本人に方向性の基準となる何か(目・肩・胸など)があってそうしているのなら良いが、彼はそれで真っ直ぐ向いているつもりなのが問題のようだ。

足のラインと肩のラインがクロスしている時は、引っ掛けとプッシュスライスどちらの危険性もある。彼の場合は引っ掛けが多かった。でもしつこく真っ直ぐをチェックすることで、練習開始時とは比較にならないほど方向性が良くなっていった。

他人の振り見て我が振り直せとはよく言ったもので、これは大変いい参考になった。ボールを打って右や左に曲ったり、あらぬ方向に飛び出した時「あれ?」と不思議がることは何もない。最初からそっちを向いているか、そうなるように振っているだけなのである。

真っ直ぐ立つ

2011年11月23日
構えを正すだけで良くなった

2011年03月29日
パッティングで真っ直ぐ立つ