千葉カントリークラブ梅郷コース (2)

縁あって千葉カントリークラブ梅郷コースにご招待頂いた。同コースは来年2度目となる日本オープンの開催が決定しているコース。ゴルフ場へ行くのにこんなにドキドキしたのは何年ぶりだったろう。

とても幸せな1日だった。コースや練習環境はもちろん、従業員の方々が実に素晴らしく、特に丁寧な挨拶の徹底ぶりには感服。憧れてもとても手が届かないここの会員権を恨めしく思え、ため息がでた。

気温はそんなに上がらなかったが、強烈な湿気で全身びっしょり。前後半で着替えたが、2ホール目にはもうズブ濡れ状態。猛暑も大変だけど湿気がこんなに厳しいとは。歩行プレーだったので余計に堪えた。

今回のスコア
48(17)+44(15)=92(32)

IN→OUT/Blue Tee(レギュラー)/6,374Y
曇り/27℃→29℃(湿度80〜90%)/微風
キャディ付き/歩行プレー/昼休憩約50分

千葉カントリークラブ梅郷コース

緊張もあってか空回りの前半
インスタートでグリーンまで見渡せる広いホールから。まず目の先にそびえ立つ砲台グリーンの凄まじさに怯える。あとフェアウェイバンカーの全てがあごが高く、こっちに向かって口(クチ)を開けている。

このスタートホールで思わずキャディのNさんに「最後まで全部こんな感じですか?」と聞くまでもないことを聞いてしまった(笑)。

池もほとんどないし谷もない。その代わりにバンカーが80個以上。いずれも意味があって強烈に利いていた。あと必ず邪魔な木がある。そしてこれが全部ティーグランドから見えてしまう・・・。キャディさんは「インの方がトリッキーです。」と言っていたが、地形的なものではなく視覚的な仕掛けやハザードの配置、ドッグレッグの罠などのことだった。

スタートホールでもこんなにドキドキしたのは久しぶり。いきなり右手を離してしまうティーショットから始まった。左ラフのつま先下がりからラフに助けられたあまりスライスしなかった17OYショット。これがたまたま花道から転がってグリーンオン。2パットでのパー発進。

でも良い時の感覚はなく苦戦の予感。その後もティーショットがなんだかまともに振れなかった。右手を離してしまう。セカンドショットもここ数回で最低の出来。ちゃんと当たってくれないまま前半終了。

ドライバーが失敗しても、セカンドが乗らなくてもなんとでもなる。と思えるのが自分のゴルフ。でも今回はティーグラウンドでは「あそこは嫌だなぁ〜」と思わせられ、セカンドでも「外しどころない」→「乗せないと」となってしまった。パーオン率25%の自分がこれではしんどい。

千葉カントリークラブ梅郷コース (4)
千葉カントリークラブ梅郷コース (1)
千葉カントリークラブ梅郷コース (3)

パッティングで絶えた後半
ティーショットが幾分マシになってきた後半。ボギーゴルフから1つだけ潜れたのはパッティングのおかげ。私のタッチに合わせたキャディさんの適切なライン読みからの決め打ちで何度も助けてもらった。

特に2番のバーディーは、2段グリーンの下段から6歩の距離。距離感は掴めるもラインが難しく、確実に助言によるバーディーだった。

8回ものバンカーイン
最近はバンカーショットが良くなったと自己判断してたけど、今日はバンカーが良かったり悪かったり。まだまだ甘いと感じた。それ以前にいくら利きの鋭いバンカーだからといっても8回もいれてしまうとは。ショットの悪さもあったが、プレッシャーへの弱さが露呈した。

もう少しマシなプレーがしたかったなぁ
コースに調子を惑わされたのか、そういう日だったのか?未だもってそれは解らない。でももし後者だとしたら、もうちょっといい感じで回りたかった。そそるアドバイスをくれるキャディさんと、このコースをもっと楽しめる日が来るよう、更に上達したいと思った。

でもそんな内容での92は、よく頑張れたと思う。人前では「悔しい」としておいたが、コースや人の素晴らしさもあって大満悦!このコースを経験したことで今後、他のコースが簡単に思えればしめたものだ。

名門に触れた1日
勝手に考えていた「偉そう」ということは全くあてはまらず、全員ゲストの私たちをとても丁寧な挨拶で迎えてくれ、その従業員全員の礼儀がとても丁寧。また、すれ違う従業員全員か顔を見て挨拶してくる。キャディさん含め何十人もすれ違うからうっとおしいほど壮観な感動。

千葉CC梅郷Cのアプローチ練習場
千葉CC梅郷Cのドライビングレンジ

目の前に練習グリーンが3つ。その奥にしっかりスペースを確保されたアプローチグリーンが2つ。50Yくらいの練習ができる。手前のグリーンはバンカー練習用になっていた。その横にネットのない300Y超えのドライヴィングレンジがドーンとある。1日中ここにいたい。

珍しかったのはコースのヤード表示。キツツキ用の「巣箱」が木に取り付けてあってそれがその印。何ヤードとは書かれていない。

千葉CC梅郷Cのヤーデージ巣箱

この日は地主会のコンペがあったので、普段よりも年齢層が高かったかもしれないが、このお爺ちゃんたちはいつもこのやっかいなコースで当たり前のようにプレーしてるんだと思うと、全員尊敬できた。

風呂場にも、キャディバッグ置き場(室内&室外)にも、ボストンバッグ置き場にも見張ってる従業員がいて凄く安心。気配りも細かい。お金をかけただけでは出来ないポリシーが随所に感じられた。

「集客のために安くして人件費設備費など削減」というゴルフ場が多い中でとても稀有な経験と感動を覚えた。

最後に1つ加えると、来年の日本オープン開催に向けてあちこちで改修中の場所があった。中でも驚いたのは、長年インコース1番で名物だった池を埋めるという指示。戸張捷が悪者に思えてきた(笑)。