
東邦ゴルフ「匠」ウェッジの試打評価。今回は東邦ゴルフ直売の中でも最も人気と評判の高い匠ウェッジ。前回は軟鉄鍛造ウェッジを試打紹介したが、こちらはSUS304クロム鋼採用のメインラインナップ版。
そもそもなぜこんなに安いのか?
東邦ゴルフからすれば他が高すぎるということになるんだろうけど、有名メーカーはとにかく広告コストがかかる。スポンサー契約金を筆頭に、メディアへのCM広告や、店頭ポスターとかイベントとかいろいろ。
東邦ゴルフの場合、価格の大半を占めるこの部分がないのと小売店を通さない直売なので、ざっと市場価格の3分の1で済むというわけ。
最近は地クラブと呼ばれているメーカーの中でも、宣伝費がハンパじゃないものが多い。その点東邦ゴルフは、そこまで大きく打って出るノウハウがない感じ(失礼)なので、ほとんど原価っぽい感じなのだ。
とにかくスピン性能がすごい!

ちょっと難しそうなマニュアル系ウェッジを感じさせながら、使ってみると実はとても優しいウェッジ。秘密は職人が手作業で研磨した抜けの良いソール形状と均一化に整えられたスコアラインのフェースにある。
よく上級者が使う「抜けの良いソール」であり、フェースに至っては、どれだけ平らであるか?が激スピンの秘訣だという。量産品では決して真似できない「誰でもスピン」の秘密がここにある。
もちろん東邦ウェッジも組み立てた段階での個体差はあるが、1本ずつ手に取られているという心強い安心感がある。
試打レポートと構えた感じ(52度)

まず構えた感じはこんなふう。ちょっと丸っこい感じで、ボールを自然に包み込んでくれるような安心感がある。これは荒深社長こだわりの、グルーブ形状からきているようで、リーディングエッジの形状も含めて、まさしく「ボールをやさしく拾ってくれる」という感覚がある。
打感は、同社の軟鉄鍛造ウェッジと比べると少々硬めながら、有名メーカー品よりも格段に良い。これは誰が打ってもすぐに分かる感覚じゃないだろうか。そしてロフト角どおりよく上がってくれる。
操作性が良いというよりは、「やさしい」という感覚が強い。バンカーショットをはじめとして、ボールが上がらないというプレーヤーに好まれると思う。また低く出した時の強いスピンも打っていて楽しい。
確かに知らない人にとってこの値段は怪しい(笑)。でも安さの秘密はもうひとつあって、荒深社長は、「ウェッジは消耗品。東邦ゴルフはアマチュアのプレーヤーにも古くなったら早めに買い替えるという習慣を支援したい。」と語っている。使用頻度が高いクラブだけに納得。
デザイン的にはあまり趣味じゃないけど

実は漢字表記のブランドってあまり好きじゃないし、実は届いたものはソケットが金ラメだった。なんだかとても趣味の悪さを感じた(笑)。
でもこれが不思議。黒が普通と思っていたソケットだけど、黒じゃない方が違和感がないってことを始めて知らされた。ちなみに、友人の所に届いたのはソケットがホワイトだったとか。
東邦ゴルフさん、これくらは揃えて欲しい・・・かな(笑)。
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