エスポートミズノ玄関

予約していたミズノパフォーマンスフィッティングに行ってきた。目的は適正アイアンのチョイス。場所は都内のエスポートミズノ。6階のゴルフ用品売り場で受付を済ませた後、フィッターの上原さんとともに7階のゴルフスタジオへ上がる。試用とは異なるフィッティング専用ブース。

現在、中古で買ったまんまのMP-52を使っているが、そのマイクラブを持参せず手ぶらで訪問。購入前提だと考えていたし、他人仕様のクラブを持参してもしょうがないし。時間も節約できるので。

まずはカルテチェックしながら体ほぐし


フィッティング用の打席
測定結果を表示するディスプレイ

ネットで予約した時に、あらかじめカルテの入力も済ませておいたのでその確認を口頭でも交わしながら、まずは地面からナックル(指関節)までの長さを計測されたら73.5cmとのこと。これに後で行うスイングプレーンなどを加味して、最適なクラブの長さが抽出される様子。

簡単なストレッチの後、適当に好みのクラブをチョイスして何球か打ちながら体をほぐす。幸い試打も鳥かごの打席も慣れているので、こういった場所に立っても気負うことはない。しかし通っているレッスン場と打席が似ていたのは好都合で、大変打ちやすい打席だった。

まずは適正ライ角診断


ライ角診断用のシール痕
ライ角診断用のライボード

身長や地面からナックルまでの長さを元に、ライ角の異なる4本の6番アイアンが用意される。ソールには地面を擦った痕が残るシール。マットの代わりにライボードと呼ばれるプラスチックの板が敷かれた。通常のマットだとソールに痕がはっきり出ないのがその理由。プラスチック上のボールを打つのは怖かったが、逆に滑るから打ちやすかった(笑)。

打痕とソール痕がに残ったシール

試したライ角は58〜61度の4本。シールを見ての通り、見事なまでの計測結果が出てちょっと感動。一目瞭然に58度が良いことが判明。6番アイアンだと標準ライ角が61度なので3度もフラットということ。基本的にはこの6番アイアンの数値を基準に、角番手の数値も決まっていく。

アイアンオプティマナイザーでスイングDNAを数値化


アイアン用オプティマナイザー

アイアンフィッティングのための基準クラブは6番アイアン。ヘッドの希望を聞かれたので、かねてから決めていたMP-53を指名。これにアイアンオプティマナイザーというのが装着されたシャフトを挿して、スイングを数値化する。計測不能なほどのミスショットになった場合はやり直す。

これで判明することは、ヘッドスピード、スイングテンポ、トゥダウンの度合い、前反り角、しなり係数。この計測ではショットの良し悪しを計るのではなく、あくまで計測数値から適性を調べる。「良い数値が出るように」なんて考える必要はまったくない。以下がその計測結果。

スイングDNAの解析表

スイングDNA計測結果ヘッドスピード:34.40 m/s
スイングテンポ:3
トゥダウン:2mm
前反り角:4度
しなり係数:4


ヘッドスピードはごく一般的。スイングテンポはゆっくりで切り返し時のたわみが少ないので柔らかめのシャフトが良いとのこと。トゥダウン量も標準より小さくヒール打点になりやすいため、手元調子のシャフトが理想だと言われた。インパクト時にシャフトが飛球線方向に反る前反り角と、スイング中のシャフトのしなり係数(シャフトのタメ)も標準値だった。

計測数値から適正シャフトの候補が抽出される


適正シャフトの診断表

ここが最も知りたかったことの1つ。柔らかめのシャフトが良いということが判明して「やっぱりそうか!」と思う反面、自分にはヘビーだと考えていたトゥルーテンパーのシャフトが2種類登場したのは意外だった。でもトゥルーテンパー社にも軽量スチールがあるのは初めて知った。そして適正があると診断されたのは以下の4種類のシャフト。

シャフトの適正結果Dynalite GOLD XP R300
Dynamic Gold XP R300
N.S.PRO 950GH HT R
N.S.PRO 850GH R


続いて、この4本のシャフト装着クラブにインパクトシールを貼って次々に打つ。その打痕を参考にしつつ、弾道シュミレートを画面もチェック。飛距離や安定性、左には行きにくいという内容から、ダイナライトゴールドXPが最も適しているシャフトとなった。感覚的に振りやすく感じたのはNS850だったが、出球の結果と打感はDG系が断然良かった。

こうして適正ライ角で、絞り込んだシャフトを矢継ぎ早に打てたのはとても有意義だった。フィッター上原さんの手際も良かった。

シャフト別の打痕
シャフト別弾道シュミレート画像

適正シャフトと診断されたダイナライトゴールドXP-R300は、ワッグルでは少し重く感じて不安感があった。でもスイングすると普通に振れるというのが直後の率直な感想。それなりに重くて柔らかいというタイプ。

フィッターいわく「重いと感じているようには見えない。大変スムーズに振っている。」とのこと。RからSに代えた時も同じ感覚があって、その時もコーチに同じことを言われた。そう見えるならいいか。

その後、バランスを計測してもらったらD2だったことから、「オーダーメイドの段階でD1に調整できる。」となったので、重く感じたままのアドレスから始動するよりはD1に調整した方が良いとも考えた。

適正ヘッドのマッチングはパス


フィッティングの診断内容には「適正ヘッド」もあり、MPだけじゃなくてJPXシリーズも含めた中から適正ヘッドを示してくれるが、今回この診断メニューはパスした。最新のMP-54だけは少し試してみたが、こちらはミズノにしてはややストロングロフト。ソール幅も広くなりスイートスポットも広くて易しいと感じたが、やはり見た目重視でMP-53に軍配か。

いずれにしても今使っているMP-52よりはキャビティが深くて、その分易しいが打感は劣るような感じ。でもシャフトをダイナミックゴールドにすることよってそれは相殺されるような気もした。

フィッターからのコメント大変ゆったりスイングされて、しかもフラットで自然なので適正クラブにすることで、大きな安定性が期待できそう。分析結果からダイナライトゴールドXP-R300が適正シャフトになりました。現在ご使用のシャフトよりも重くなりますが、フィッティング中のスイングからは問題なく思えると判断しました。。今の時期よりも身体が動く来シーズンにはさらに対応できると思います。

その場でのやりとりにもあったが、後日メールでこのようなコメントが送られてきた。また会員登録することで、PCなどからマイページにアクセスすればフィッティング診断の内容がいつでも確認できる。

フィッティングを終えて


適正グリップの診断もあるんだけど、こちらは簡単にいくつか握ってみて好みから、ツアーベルベットラバーM60のバックライン有りを下巻き1枚で装着するのが良さそうという結論に。本来は打ち比べもする様子。

練習でよく履く運動靴を持参したが、貸しシューズも揃っていた。他に持参したのはグローブのみ。愛用クラブを持参すれば、その適性も診断してもらえる。今回はアイアンのフィッティングだけで行ったのでフィッティング料はこれで税込2,000円なりで約40〜50分を要した。

私の場合は「オーダー前提」で申し込んだので、オーダーシートに必要な内容を「見積書」として受け取った。基本的にあまりセールスはされないような感じ。各種測定の診断書は、帰りにプリントアウトしてもらえる。

ここで得たデータを元にして、他のショップで購入するも良し、他ブランドのクラブを購入するもよしとなる。私の場合は、よく使うお店で安くしてもらえる予定なので、申し訳ないがそちらでオーダー予定。

フィッティングは、ごく基本的な部分を診断するので、どの段階のどのレベルのゴルファーが行っても適正が診断されると思う。上達してからとかスイング改造中とか調子が悪いとかははあまり関係も意味もない。

自分のスイングの基本的な部分を知り、それによってクラブを適正にすることで、練習にも更に集中できると思うのでお薦め。

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