ヤマハインプレスX D202 ドライバー試打

ヤマハのインプレスXシリーズ、2012年モデルのD202を練習場で試打。この数ヶ月で様々なドライバーを試したが、なかなかコレと思えるものがなく諦めかけていた。その矢先に出会った好感触のドライバー。求めていたものがほぼ(全部じゃないけど)備わったと思える感触が得られた。

探していた新ドライバーの条件


今のドライバー(タイトリストVG3)でも十分にいい結果が得られているのだが、たま〜にボールが上がりすぎる傾向があったので、クラブだけ替えて中弾道に出来ないかと思っていた。でもロフトが立つとサイドスピン量が増えるのが心配。またそれだけで力みも出てしまうし・・・。

あと、現在46インチなのでそれより短いものを探していた。理由は単にもっとシャープにコンパクトにスイングしたいというのと、たまに45インチ前後のクラブを構えるとすごくやさしく感じていたから。

まともに打てるドライバーが滅多にないという事実


私の7年のゴルフ歴の中でドライバーがまともに打てるようになったのはここ2年。それまでは3Wや女性用ドライバーでしのいでいて、恥ずかしい話ながら未だにまともに打てるドライバーがほとんどない。

そんな中でVG3は奇跡的にうまく打てるクラブだった。ドライバーだけは他のクラブを試してもほぼ酷い結果にしかならない。ショップで試打するのも実は凄く恥ずかしい(笑)。なので、いつも必ずVG3を持参して「そこまで下手じゃない」ことをアピールするようにしている(笑)。

で、いろいろ打ってみてショップの人の意見などを聞いているうちに、旧モデルのインプレスXを試してみようとなり、ゴルフパートナー練馬中村橋店さんが練習場で試打会を開催するタイミングで揃えてもらった。

D202はスライサーに易しく良く捕まるドライバー


構えた感じ−ヤマハインプレスX D202

今回試したのは、インプレスXシリーズのD201、D202、D203と、店員に勧められたフォーティーンのCT112の4本。いずれも現行モデルではないので中古クラブ。例によって他のドライバーは全く打てず即却下。

その中でD202だけはいきなりいいボールが打ててしまった。このクラブのキャッチコピーでもある「ハイドロー」は、そう簡単じゃないけど、「スライスを打つのが難しい」というのは本当の実感できた。普段なら「右に大ファール?」みたいな打ち損じも不思議と前に飛ぶ。

ならばと、上から強く打ち込んでみたが、不思議なほどいつもの大ファールにならない。まああまり極端にやすと中弾道のパワースライスにはなってしまうが・・・。でも表示ロフト角が9.5度のクラブを自分でも打てるんだという感動があった。構えた感じのフェースの見え方からするとリアルロフトはもっとあるとは思うので、今のクラブと比較しても違いはほんの少しだんだろう。たまたまほど良いクラブに当たったということか。

上手にリストターン出来ない私みたいなスライサーには、オートマチックに捕まえてくれるクラブだと思った。まさにこのクラブのキャッチコピーどおりの手応え。普通に持ち球がドローとか、フックに悩む人には絶対ダメなクラブなのかもしれない。そしてミスヒットにかなり寛容。

世の全てのスライサーがこのクラブによって救われるとは思わないが、少なくともこの日の私には合っていたということだろう。

打音と打感とスイングした感触


MBX-512Dシャフト ロゴ

公表はされていないけれどD202とVG3のヘッドは同じ工場で作られているとのことで、「打感(打音)も気に入るのでは?」とショップの店員さんに言われたが、全く同じ感じではなかった(笑)。だけど、ミズノのアイアンにも言えるけれど、そのこだわりを感じられるものだった。

D202の打感は、弾き系だけどボールが潰れる感じがある。VG3が凄く柔らかい感触で「グシャッ!」ならば、D202は「ガシャッ!」かな。インパクトで当たり負けしそうな重さを感じるのに、そこから重さを吸収してボールを潰しながら運んでいるような柔らかくてしっかりした感触。

打音は、上手になったような錯覚を起こすほど渋い!「シュパーン!」と凄くいい気分にさせてくれる。練習場での優越感も半端じゃない(笑)。

エースドライバーとして使ってみる


ヤマハインプレスX D202 ドライバー

ということで、試したその日に買い決定。グリップを好みのものにしてもらうということで預けて後日納品してもらう。純正のグリップが挿さっていたがこれがかなり細かった。この細さが捕まりをよくしている張本人かもしれないという心配はあったが、いつもどおりのグリップにしてみる。

クラブスペックロフト角:9.5/ヘッド体積:450cm3
長さ:45.75インチ
シャフト:MBX-512D/S/中&元調子/57g
総重量:299g/バランス:D1


ヘッドはややシャロー気味だけど構えると全くその感じがない。フラットフェースなのですごく構えやすい。ボールに合わせるように振っても、上から叩きに行ってもいい感じのボールが出る。ただ打ち急ぐと引っ掛け球が出そうな感じがあるので、本当にスライサー向きのクラブだと思う。

捕まえに行ってはいけないあたりも含めて、自身のアイアンショットと同じように打てるのが嬉しい。今日はアイアンしか持参しなかったんだけど、アイアンと交互に打つのが心地良いという不思議な感覚もあった。

中古クラブは買い替えの場合持ち出しが今回のように数千円だったり、場合によっては出費がなくて済むのでつい手が出てしまう。週末のラウンドにいきなり実戦投入して、本当に使えるのか?を試す予定。



ヤマハインプレスX D202の中古クラブが満載!