自宅で素振り練習中

素振りでゴルフが上達するならこんなに都合の良いことはない。素振りの大切さを上手に教えてくれるサイトは他にも多くあるので、ここでは私自身が行っている素振りの練習方法とその効果を記事にする。

目的を合った素振りを続けて行うことが大切


素振りと言うと、私のような古い世代ではまず「巨人の星」をはじめとした根性を鍛えるようなきびしい反復練習のイメージがくる。

手の血豆が潰れるまでとか、床が擦り切れるまでとか、汗水をたれ流して歯を食いしばって繰り返すような・・・。

私も野球少年だったので記憶がある。「振り慣れる」という一定の効果ははあったし、「これだけやったのだ!」という満足感もあった。

星飛雄馬と岡ひろみ

だけど星飛雄馬のような根性もなければ、岡ひろみのような体力やセンスもないとわかった今、もはや頭を使って効率良く考えたい。


素振りにも目的別にいろいろな方法がある


素振りにもいろいろあり、目的別に効果的な方法を知っておきたい。実際にクラブを振る、重いものを振る、柔らかいものを振るなど。

1.スイングの動きを整えるための素振り
2.フェース面を感じながらの素振り
3.ヘッドスピードを上げるための素振り
4.クラブのしなりを感じるための素振り


目的をしっかり持っていないと、疲れるだけですぐに飽きる。これはパッティング練習が3日坊主になるのと同じ。

素振りが続くような目的を持つほかにも、それが楽しくなるような器具を揃えるというのも素振りを楽しめるひとつの方法だと思う。



1.スイングの動き整えるための素振り


ボールの行方を気にしてスイング修正に走ってしまうというデメリットを回避できるので、スイング改造に素振りほど最適なものはない。

オレンジウィップ

写真の器具は「オレンジウィップ」という素振り用の器具。レッスン番組を見ていて気になったので即買いしたもの。

スイングの動作部分を習得するために、重くて長い器具をゆっくりゆったり繰り返し振るという練習は実に効果的。

写真の練習器具は、ほどほどに長さもあってしなりも感じられるが、先端が重くなっていて、ゆったりプレーンをなぞる目的の器具。


(関連記事)
“ゴルフスイング練習器具「オレンジウィップ」の評価と効果”
(2013年12月19日投稿)


重さを感じながらゆっくり振るので、自然なプレーンにしか動かせず、それを身体に覚えこませるには最適。

動きに窮屈さを感じることがあり、まさにそこが自分にとってのウイークポイントだとも教えてくれる。

これを続けて振ったあと、実際のクラブに持ち替えて素振りを行うことでその効果が実用的になってくる。ぜひ交互に行いたい練習。

実際にこれを使うことで、ウイークポイントがわかり、スイングリズムが安定してきた。コースでも大きなミスが減ったと思う。



2.フェース面を感じながらの素振り


場所がなければシャドースイングでも良いが、実際のクラブを握った時に再び修正しないといけない部分が出たり、実用性に乏しくなる。

できればフェース面を感じられるものが理想。部屋でも振れるようなクラブヘッド付きの練習器具でもいいし、私の場合は娘の子供(低年齢)用クラブがあるので、それを使って自宅の部屋で使っている。

子供用のゴルフクラブ

素振りと言うより、フェース面を管理しながらスローモーションで動くような練習。長さが足りないので、足りない分の想像力も大切。

これはTVのリモコンでも代用可!

よく下敷きを手のひらに挟んでやるやつがあるけれど、できればグリップできるような形状のものが良いと思う。

これを続けることにより、フェース管理を気にするようになった。ボールをコントロールするという意味で最重要的に役に立っている。



3.ヘッドスピードを上げるための素振り


これはひと言で表現すると、クラブを速く動かすことに尽きる。前出の重いものを振るのとは逆に、軽いものを速く振る練習が効果的。

具体的には、ドライバーのヘッド部分を握って振るなど。

重いものを振って筋力アップという考えもあるけれど、筋力アップならジムなどで行う他の手法の方が良いと思う。

この項。正直なところ、私自身はやっていない(笑)。

ヘッドスピードアップの欲求がないわけではないけれど、他の練習を続けることで自然に上がれば良いと考えているので。

手首のタメを最後まで解かず、ハンドファーストでインパクトできるように意識するだけで、現状のままヘッドスピードは上がるので。



4.クラブのしなりを感じるための素振り


練習用のクニャクニャ器具

よく見るグニャグニャの練習器具を使って、スイングした時にシャフトがしなる方向を感じながらインパクトを合わせる素振り。

レディース用のクラブを使用するのも良い。

また、前出のオレンジウィップという重い棒と交互にこのグニャグニャ棒を使うと、えげつなくフォローで先端が走って面白い。

柔らかいものを振ったあとで実際のクラブを振ると、大変しなりを感じやすくなる。でも、しなりを感じるというのが目的ではなくて、ヘッドを感じることが目的であることを忘れずに。

もちろん続けて実際のクラブも振る。これらはいずれも交互に実行して感覚を感じ得ながらやることが大切だと私は思う。



なにごとも続けてみることが大切というまとめ


続けることが大切とは言うものの、実はそう簡単に続けられないこともよく知っているし、周りを見てももれなく続かない。

ボールを打たないから楽しくないし地味だし、即効性も感じない。

私は地道で人知れずやる努力が大好き。

実は若いころはそうじゃなかったのだけど、そういう人にことごとく出し抜かれた苦い経験からそうなっただけ(笑)。

友人「どうして上達したの?」
大西「素振りを半年続けたからさ!」
友人「じゃ、俺もやってみよう!」

こうして、努力して実現した後にそれを発表したとしても、その友人よりも半年先を歩いているわけで、やめない限り追いつかれない。

こう信じて、最初に宣言するのではなく、結果が出たあとに宣言するようにしている(笑)。

まあ普通は続かない。でも普通より上手になりたかったら普通じゃないことをやらないといけない。それが自分の普通になるほどに。