エリートグリップY360°S

エリートグリップの2014年新作。継ぎ目がないというシームレスグリップを早速装着。特にそのグリップ力は、実際に使用している工房店長の評価も高く、周囲の評判も実に高いとか。決して安くはないが、国産品で1本ずつ個装し管理されているので個体差が極めて少ないのもウリらしい。

主な特徴を抜粋するとこんな感じ


まず新品の見た目が艶があってテカテカしてるのが実に印象的。次に粘着材でも使ってるのかと思うほどベタベタした手触り感。デザイン的には、グリップエンドにある星(☆)マークがやけに目立っていい感じ。

全5色発売中だが、既発売品Sタイプのグリップエンドは全て黒系。メーカーサイトを見ると、将来エンドの色も選べるタイプの発売されそう。

グリップエンドの星マーク

赤い方のグリップエンドが汚れているのを見つけて、キャディバッグの中を綺麗に掃除しておかないといけないと痛感した瞬間(笑)。

メーカーサイトで推す「Z方向に直角に彫り込んだ溝」とか、「継ぎ目のないシームレス工法」というのは、工業技術的なことだと思うので申し訳ないが使い手にはどうでもいいことのような気もする。



ただ可変式(カチャカチャ)クラブを使ってる人にとっては、調整によってグリップが回っても同じ感覚で使えるのが良いんだとか。

特筆すべきはグリップ力に尽きる


エリートグリップY360°S
エリートグリップY360°S

見た目通りのベタベタ感で、手に吸いつくような感触。新品時は素手のまんまでもイケそうな感じがした。当然グローブをはめると超強力。

左手部分と右手部分とで硬度が違うというのもウリだが、はっきり言ってこれは使っていてもよく分らず「フーン」って感じ(笑)。

だた、溝部分以外にも実は見えないレベルでコンマミリ単位の凹凸があるようで、これが指の指紋に吸いつくような役目を果たしてるとか。これに関してはかなり実感できる。よってグローブは天然皮革が理想。

雨や汗にも強いと思わせる不思議なこと


私は雨予報の日はラウンドしないし、手汗が出るタイプでもない。でもこのグリップを濡れタオルで拭くと、不思議とグリップ力が増す。要は吸いつくようなシットリした感触になるのだ。

これは前述のコンマミリ単位の凹凸が効いているかららしい。だからと言って練習やラウンド後のケアを欠くのはNG。他のグリップ同様に中性洗剤で手入れすることが必要。ゴムは摩耗以外に硬化という劣化現象があるので使わないで放置していても劣化するので要注意。

エリートグリップY360°S

気になるのは耐久性


これまでのグリップ同様、やはりグリップ力と耐久性は比例しない。工房の店長に使い込んだ製品を見せてもらいながら聞くと、やはり性能が発揮できるのはよく使うクラブで約2〜3ヶ月くらいかな?ということ。

でもこれはしっかり練習して、なおかつ性能が保たれている条件下での推測なので、4ヶ月目に使えなくなるということではない(笑)。

こういうことを話すと「え?俺のはもう2年近くになるよ。」なんて返す人もいるが、寿命ってのはそういうことじゃないので・・・。

ツアーベルベットラバーが2年使える人は、Y360も1年使える(使う)んだろうし、ツアーベルベットラバーを1シーズン毎に交換する人だと、2〜3回の交換が必要になるかもしれないってのが目安だろうか。

エリートグリップY360°S

装着してみた直後のまとめ


使い込んでからのレビューはいずれやるとして、装着して何度か練習で使った感想としては、まずグリップ力がハンパじゃないということ。

以前、グリップ力に期待して「No.1グリップ」を使ったことがあるが、あちらよりもゴツくない優しい握り心地が個人的には気にいった。

価格と耐久性に関しては微妙。スコアアップとしての費用対効果が出るかどうかも疑問(笑)。こちらは使い続けて判別してみたい。

今回は、全クラブに装着する勇気と余裕はなかったので、フェアウェイウッドとユーティリティの合計4本だけにした。近々ドライバーにも装着予定にしているが、使用頻度の多いアイアンとウェッジは経済的にキツイか。