隠れた名器ファイアーエクスプレスのシャフトを試打評価

飛距離系地シャフトの雄、ファイアーエクスプレスのRB、TP-V、MAX-WBQのシャフト3タイプをまとめて試打してみました。飛距離自慢のこの地シャフトは果たしてヘッドスピード40m/s前後の私にも有効なのでしょうか!を試してみます。

試打用ヘッド
ドライバーヘッド:P-tune(ピーチューン)
スペック:PG414/ロフト角11度(リアル)/体積450cc

試打人データ
身長165cm/体重60kg/50歳/ゴルフ歴7年
ヘッドスピード:39〜41(m/s)/平均飛距離:約215〜220Y
タイプ:非力なのに当てに行ってしまうスライサー


試打用ドライバーヘッドはP-tune・PG414


P-tuneのドライバーヘッド

こだわりがあるのにこれまで地シャフトにはあまり知識がありませんでした。このヘッドもファイアーエクスプレスというシャフトも最近知ったほどです。

ソールはシンプルでカラーコントラストも良く、派手なソールが多い中でこれは好みだと思いました。シャローフェースなので、同じタイプを使ってる私には構えた感じから扱いやすいように思えました。聞けば、地クラブの中ではやさしい方とのことでした。

このヘッドにファイアーエクスプレスシリーズの3タイプを順次セットして試打開始。インドア練習場のシミュレーター(GDR)で計測開始です。


まずはFire Express RB(アールビー)


Fire Express RB

試したスペックは5Sです。素振りの時点では結構ヘビーな感触でしたが、そのつもりで打ったら振り遅れて右にプッシュアウト。ただ、タイミングを掴むと実に柔らかく感じられました。打つたびに気持ちの良い振り心地が感じられました。

驚異の飛びと方向性も安定、素直なしなりで振り心地が良い!

これはカタログにあるキャッチコピーですが、振り心地は良かったものの、驚異の飛距離は出ませんでした。振り心地がとてもラクなので、このシャフトの感覚を覚えながら飛距離を伸ばしていくという、そういうシャフトなのかなと思いました。

次に5Rも試しました。さきほどよりもかなりラクにタイミングが取れました。ただ飛距離はさきほどと大差なし。いずれもタイミングやリズムで振る人には向いてそうなシャフトだと感じました。例えが悪いですが、良質なゴムのような感触です。


Fire Express MAX WBQ


Fire Express MAX WBQ

ゴールドカラーのキラキラシャフトです。こちらは55Sを試打しました。メーカーのキャッチコピーを見る限りでは、左が怖い人向けなのでしょうか。

つかまり過ぎを抑えて飛距離アップと直進性を高める!

しっかり振れて、キャッチコピーどおりの直進性でした。スライサーなので「つかまり過ぎない」という感覚は分かりませんでしたが、じゃあスライスするのか?というとそういう心配もなく、ほどよくつかまってくれました。

つかまるけど、つかまり過ぎない!

なんとも都合の良い言葉ですが、そういうことなんでしょうね。

また、しっかり振れるせいか、方向性もコントロールしやすいです。思い切ってビシッと叩ける感じがありました。これは自分に合ってる?とも思えました。

初めて扱ってこれだけ結果が出るということは、慣れたもっと?なんて期待も。

ゆったりとした切り返しができて、インパクトで叩きに行ける。そんなタイプに合ってるからこそ「つかまりすぎない!」と言えるのでしょうね。


Fire Express TP-V(旧称:プロトタイプ)


Fire Express RB

これは50g台のスペックがないので65SR試打。もともとプロトタイプと称していたせいか、完全にハードヒッター向けのような雰囲気です。

・・・が、不思議なことにコレが最も結果が良かった。

たしかに握った瞬間「重いっ!」と感じて、素振りをしても全くしなりを感じることができませんでした。「ならば自分が頑張るしかない!」みたいになるわけですが、それがスイングの集中につながって良い結果となったのかもしれません。

ややオープンに構えてフェードを打つと、直進性のある強いボールが連発でした。これには少し驚きました。ただ、私にはかなり頑張ってスイングしなければならないので、連続で打っているとかなり疲れました。調子が悪い日は不安ですね(笑)。

P-tuneのドライバーヘッド構えたところ

ただ、いい練習と発見にははなりました。柔らかいシャフトでしなりを感じるという練習方法もありますが、逆の方法もあるのかもなぁ、なんて。

とても高価なシャフトですが、固定観念にとらわれず自分の可能性を計るためにも試打というのは重要ですね。買うか買わないかはその後でも良いと思います。


(関連リンク)
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