MIURA MB-5000WB

個人的には「所有感を満たしてくれる」というイメージしかなかった三浦技研のクラブ。でも繰り返し試打しているうちに、形状的な美しさだけではなく、クセになるような打感と使い勝手の良さが伝わってきた。使えば使うほど欲しくなり、難しいことも試してみたくなるウェッジ。

三浦技研のウェッジ(MB-5000WB)を試打評価−構えやすさと打感と操作性で選ぶとコレになる

思えばかれこれ1ヶ月以上試打を続けている


練習場に併設する工房に試打クラブがあるもんだから、毎度のようについ借りて試打してしまう三浦のウェッジ。実は左上と右下のは店長の自己所有物なんだけど、せっかくなので遠慮なく打ちまくる(笑)。

シャフトもいろいろ

ご覧のようにシャフトも様々に挿さっているが、最もクセのない感じがするのはやはり画像左のDG TOUR ISSUE(S200)。面白かったのは赤いやつの右にあるDG SPINNER。ブィ〜ンとヘッドが走ってフルショットが気持ちいい。でもウェッジは走らなくていいので不要(笑)。

最初に打った時は「なんか硬いのかなぁ〜」って感じだったけど、打ち続けてるうちに「あ、すごく柔らかいんだ」と感じるようになった。なぜかは分からないけど、軟鉄の生々しさがそのまま伝わる。ミズノの養老仕様のウェッジも似てるけど、こちらはよりソリッド感がある感じ。

気に入ったのは黒染め(ガンブルー処理)ノーメッキのコレ


チップゴルフ工房安達店長のサンドウェッジ57度
チップゴルフ工房安達店長のサンドウェッジ57度フェース

三浦技研のMB-5000WBシリーズは2011年のモデルだけど、この後に発売されたWCシリーズのような細工(工夫)がないのが良いという。この画像のスペックは、57度でバウンスが10度(標準は58度/12度)。

ソールがダブルカットされていて、トゥー上部のラウンドが少し尖った形状にカスタムメイドされている。これはMB-5005アイアンからの流れを持たせるためにそうなっている(工房店長用のカスタム品)。

刻印カラーは全てホワイト。本当は部分的に白ってことでオーダーしたはずが、うまく伝わってなくてこう仕上がってきたのはご愛敬(笑)。

ボールスピードが出ないから飛ばないというウェッジ


リアル57度のロフト角と、大きくダブルカットされた抜けまくりのソール形状のせいか、このクラブはゆっくり振ると本当に飛ばない。それに本当によく上がる。もちろんガツンと当てればそこそこ飛ぶけど、悪い言い方をするとダルマ落とし専用クラブみたいなイメージさえ持つ。

カツンという打音と打感。どう打ってもスピンがかかるというウェッジが市場の主流なら、こいつは上がって止まると言うか、ボールを殺して止めるという感覚。でも使い込んでるうちにスピンがかからなくなるよりはこの方がいいのかもしれない。そんな度々買い替えられないしね。

構えた感じ(57度)

最初は「低い球はどうやって打つんだ?」とか、「スピンをかけたい時はちゃんとかかるのか?」みたいな不安もあったけど、1日借りて芝のある練習場(打席はマット)で試してみたらそんな心配はなくなった。

右寄りに置いてロフトを立ててヘッドを走らせれば、きっちり2バウンドめでブレーキがかかってくれる。これはソール形状の恩恵だろう。

室内練習場で使ってるうちは、「打感がいいなぁ〜」「振っても飛ばなくていいなぁ〜」としか思ってなかったけれど、芝の上でこれだけスピンがかかっている様子を見て、途端に欲しくなってきた。

ちなみに私のフルショット(マン振りじゃないよ)で約60Y強。でも私自身はサンドでそんなに打つことがないので、50Y未満用に最適か。

室屋プロに打たせてみた

ついでに練習場をウロついていた室屋修一プロに「とにかく飛ばせ!」と打ってみてもらったら、シミュレーション測定で平均約90Y弱。実際はもうちょっと飛ばせるかもしれないけど、室屋プロも「普段こんなには振りませんよ(笑)。」と言ってた。技術のある人は飛ばせるんだね。

どう打っても強烈にスピンがかかるマイウェッジ


匠ウェッジ

昨年姫路で作ってもらった匠ウェッジ。こいつは少しくらいのラフからなら強烈にスピンがかかる。すぐそこまでの距離をチョコンと触ってもピピッと止まる。それにフェースもソールも広くてバンカーも易しい。

(関連記事)匠フォージドウェッジの記事はこちらから

アプローチを横から見ている同伴者なんかがいると、「おおっ!」と叫んでもらえるけど、もうそういうのはいいかな〜?と感じている。

次は芝の上から試してみる予定


次のラウンドでこの黒い三浦ウェッジを借りて試す予定。バンカーが難しそうだけど、うまくやろうと思わず思いきって振り抜くのみ。

低めにピッチ&ランさせたらどんなことになるのか?が楽しみ。クラブのせいもあって最近はスピンアプローチ一辺倒だったけど、変な話、「止まり過ぎないアプローチ」に最近憧れているので。

しかし打ち方の問題もあるので、「スピンをかけて周りを沸かせる」という無駄な気負いなくなればもっと良くなるような気がする。

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