感動の直進性と打感。軟鉄鍛造削り出しの職人芸パターが東邦ゴルフから発売された。構えやすく、ボールの転がりとスピン量を誰が打っても一定になると豪語する短尺パター。人気の秘密を検証してみる。
軟鉄鍛造削り出し職人技の美しさ
インゴット(鉄のかたまり)から削り出された手作り感あふれる工芸品のような質感でサテン仕上げが美しい。作者の意図と材質そのまんまの「スピンコントロール軟鉄鍛造削り出しパター」という名前。
販売サイトでは、「ひとつひとつ手作りで」ってなってるけど、削り出し自体はコンピューター制御で精巧に行われ、研磨などの仕上げは手作業で行っているのだとか。フェースのミーリングもほど良い感じ。
これは高級感あって大変グッド!東邦ゴルフの製品は、モノはいいのに垢抜けないというイメージだけど(御免なさい)、これはいい。ただし純正で挿さってたグリップは相変わらず???だったので交換推奨。
極めつけは販売価格。同素材タイプの大手ブランドの半値以下で買えるので、グリップ交換しても充分過ぎるおつりがくる。
直進性がよく打感は特に秀逸で感動もの
まず打ってみて即座に感じたのは打感の心地良さ。軟鉄らしく繊細でソフトなんだけど、コツンと確かな弾き感が伝わってくる。
パッティングの手応えがなさ過ぎてボールをZ-STARからXVに替えたところだったけど、このパターならZ-STARでも良かったと思った。ちなみにパッティングの打感で定評のあるPRO-V1でも打ってみたら、少し高音のコツンという打音が返ってきた。V1Xだとこれに少し重さが加わる。
使用ボールを選ばない好感触が味わえると分った。打感というのは耳から入る音もその要素のひとつだけど、その加減が心地良いと思った。
このスリットがその秘密か?
フェース裏に入ってる筒抜け状態のスリット。昔こういうスリット入りで変にカン高い金属音のするパターがあったけど、あの感じとは全く違うのでひと安心。予想外の音は違和感しか残らないけどこれならOK!
弾き感もあってこれが直進性を生んでいるので、インサート入りを使ってる人は転がり過ぎるイメージを持ってしまうかもしれない。実際には打音のしわざでしかないので、その心配には至らないのだけど。
あえて芯を大きく外して打ってみたら、打感の違いが歴然。練習クラブとしても良さそう。打音がハッキリしてるので、ヘッドアップ防止とか距離感揃えの基準にもなりそう。耳と身体で覚えられる。
実際のバランス数値ほど重く感じず操作性もある
入手してすぐスーパーストロークにグリップ交換。太いクセにウルトラスリムよりなぜか軽いミッドスリム2.0(旧タイプ)にした。
結果、純正グリップよりも軽くなったのでバランスはD7になった。グリップ交換前の計測を忘れてしまったけど、おそらくD5くらいだと思う。
数値ほど重く感じないのは太いグリップを挿したせいもあるが、楽天のレビューで同じ投稿があったので、純正でもそう感じる模様。
これは、軽いパターが好きな私(愛用はC4)にも違和感なくストロークできる不思議な感覚。愛用品よりもヘッドが大きいから、見た目との相殺でそう錯覚させるんだろうか。なんとなく不思議でお得な違和感。
構えやすい形状バランスとソール面
構えた感じは、ソール形状のせいか座りが良く、デザイン的なバランスも良くて構えやすい。愛用しているピンのパターよりひと周り大きく、マレット型との中間イメージのような感覚でストロークできる。
「海外(PGA)プロのように膝上10cmでグリップして欲しい」がウリみたいなので、よほどの大男じゃない限り推奨は32インチ。要望から35インチまで販売してるけど、やはり作者推奨の32インチがいいと思う。
MT-PROのわんこパターカバー(キャッチホルダー付き)がかわいい
純正のパターカバーはなし。購入時に、購入後レビュー投稿約束でオマケが選べて、その中にヘッドカバーが選べるようになっている。
今回そのオマケでもらったのが、写真のかわいいパターカバー。パター使用時にポケットに挟んでおけるキャッチ付き。キャッチ部とのジョイントには骨のかたちのカラビナが付いていて、これもかわいい。
あくまでオマケなので、必ずコレになるかどうかは不明。パターカバーが要らないって人には他のサービス品を選べるようになっている。
長所と短所のざっくりまとめ
長所は、打感と打音が秀逸(打感は素材、打音はスリット効果)であることを筆頭に、短い(32インチ使用)のに弾き感があり直進性が良い。大手メーカーの半値以下。高級感がある。という感じ。
短所は人の感覚にもよるけど、無名ブランドであること。純正グリップが固くて見た目もダサイ。純正のヘッドカバーがない。ヘッドが大きくて上手そうに見えない。実店舗に置いてないので試打ができない。以上。
いろいろ試したけどなかなかうまく手が動かない、という人には特にお勧めのお助け高品質パターという位置付けだろうか。
ストロークばブレてもボールはカップに一直線スピンコントロール軟鉄削出しパター【ピンタイプ... |
コメント
コメント一覧 (7)
削り出しパターカッコ良いですね。
特にピン型のパターは削り出し感が美しくて見ているだけでも飽きないと思います。
私も今シーズンからパターを換えてラウンド中です。
今時珍しいL字型の森田ゴルフのMGLPパターを愛用しております。
戦績的にはAVG35パットとさほど変わった感じはありませんが1パットも量産してくれるので気に入っております。
先日はホームコースのクラブ競技(HDCP20以下)で優勝に貢献してくれてますます愛着が湧いてきました。
パターは入る、入らないもありますが気に入ったものを使うのがよいかなと考えるようになりました。
たわごと失礼致しました。
購入?された動機が気になります(笑)
アイアンですかっ!試打クラブとかあるかもしれないので聞いてみます。レンタルさせてくれるかなぁ〜。
森田ゴルフのL字ですか。すごいの使ってますね。私の場合、道具といよりも所有感的にあこがれてオデッセイのツアーカー薄いL字を試打したことがあるんですが、からっきしダメでした。それでもなんとかならないかとしつこいくらい練習したんですけどね。あと、社長杯優勝おめでとうございます。ネット67だったようで、すごいスコアですね!コースで名前刻まれたりするんでしょうか。いいなぁ。
相変わらずメインはREDWOOD-D66ですよ。これはサブとして置いといて、そのうちコースでも使ってみるかもしれません。しばらくは気分転換用になりますが、急に使ってもイケそうな感じですので。
私も最初は手を焼きました。。。L字型パター。
練習を重ねるうちに左手主導でストロークする事でシャフトの撓りも感じこすり気味の球が出なくなりました。
しばらくはこれで練習とラウンドを重ね次はL字マーレットを狙ってみたいと思います。
優勝のほうは、出場者の中で最大のHDCP19のおかげです。
もちろん、名前は刻まれません。。。
今月の月例からはHDCPが18になるので取得して1年が経つ8月までにはもう少し減らしたいと思ってます。
ちなみにJGAのHDCPインデックスは16.6です。
はるるさんのHDCPがうらやましいです。