フックグリップでシンプルスイング

今やフックグリップこそ基本の握り方。そう言われて久しく、自分でも頭では分かってるつもり。でもなかなかボールが捕まらない。握り方や動き方を含め、他人から指摘されて初めてわかった内容をまとめた。

まずは「テークバックを直さないと良くならないよ!」から始まったグリップ改造


どうせやるなら極端に

少し前まではかなりウィークに握っていた私。これが練習量とともに自分的にはかなりフックグリップになってると思っていた。でもしかるべき人に診てもらうと、ウィークすぎると指摘を受け改めることに。

このスイング改造の流れについては、すでに先月から始まっていて反復練習を継続中。以下がそれに関連する記事。


(関連記事)“両脇にタオルを挟んでオンプレーンスイングを磨く練習”(2015年8月12日投稿)

(関連記事)“切り返しのタイミングを早くしたらスイングが激的に変化した”(2015年8月18日投稿)


で、今回はグリップ(握り方)の改良。どうせやるなら極端にってことでこれでもかっ!てくらい、右手を下からねじり回して握る。



握り方をフックグリップに変えるだけで違ってくるテークバックのイメージと動き


フックグリップは勝手に右脇が締まる

握り方をフックグリップにするだけで完了ということじゃない。当然これでボールを打たないといけないわけで、グリップを極端に変えてボールを前にすると、途端に「あれ?」と動き方が分からなくなる(笑)。

右手を基準に考えると、クラブを手のひらに乗せてる感じ。また、勝手に右脇が締まる感じになるので、手だけでクラブを上げられない。そして素振りを繰り返しているうちに上体を回すようになってくる。


いいことづくめじゃないかっ!


と思ったのもつかの間。実際にボールを打つ作業になると、身体から手は離れるし、右脇は締まってないしで、そう簡単にスイングプレーンが変わるものではないことを思い知る・・・(苦笑)。

でもヒントは充分に得られた。フェースを開閉させないで終始閉じたままでスイングするということ。現在のクラブに最も適した方法。



フックグリップの握り方イメージ、そしてクラブフェースは目標方向だよっ!


フックグリップのイメージ

スライサーの友人何人かに試して分かったことがひとつある。「超フックグリップに握ってみて!」と提案すると、フェースも同じだけ開いて傾いちゃう人の多いこと。それじゃチーピンか大スライスしか出ない。

超フックに握ると両手の合わさった面が右を向くから、クラブフェースを見る目線も変わる。この錯覚を補えないのかもしれない。

ただ、プレーン作りにこの手の合わさる面を利用できる。クラブと共に上体を回し、いよいよクラブを上げるタイミングがきたら、この面方向に上げるのだ。腕を使う私はここから真上に上げてしまう・・・。

そして、フックグリップは大変振りやすいことにも気づく。もっと分かりやすく表現すると、「ブン回せる握り方」である。その意味や前後の理屈抜きにやってしまうと、危険を伴うこともありそう。



プロゴルファーでこのイメージを得やすいのは藤本佳則プロと成田美寿々プロ


右肘の向き参考画像

私がこの作業でイメージを作りやすいプロは男子の藤本プロと女子の成田プロの2人。窮屈なくらい脇が締まって回転で打っている。

お互い、ハーフウェイバック時の右肘の向きが印象的で、藤本プロに至ってはプレショットルーティーンでこの動きをするので分かりやすい。

視覚的に分かりやすいという意味で2名をあげたが、フェード打ちイメージの強い藤田寛之プロもよく見るとフックグリップ。横峯さくらプロに至ってはかなり極端なフックグリップだけど、彼女のスイングの場合はそうしないとフェースが返ってこないのかもしれない。

あくまでイメージとしての見本だが、手だけでクラブを操作しがちな私が真似すると「え?こんなに横振り?」とか、「スイングってこんなにしんどいものだったの?」となる。最近、練習がキツイ(笑)。

ドローボール練習中の弾道画像

ところで、もろもろ矯正のために練習場では目下ドローボールばかりを練習中。そうした方がフォローでの手の動きも他人から見てスムーズに見えるのだとか。しかし右方向に振り抜くのがなんとしんどいことか。

ちなみにグリップ変更は、合計3回目の練習ですっかり慣れた。もう元に戻せないほど。さあ、もうこれまでのようにコースで左を向けないぞ。ずっと左を向いてセットしてきたツケがどのように現れるのか。