TRPXのUT専用シャフト

ユーティリティはその名のとおり、やさしく上がってやさしく飛んでやさしく点を狙える、役立つクラブであって欲しいもの。アイアンとウッド系の中間に位置するクラブのため、流れのキーポイントとも言える。

シャフトの目立った特徴はやはり飛距離性能


TRPXのUTシャフト

まず最初の試打で感じたのは、簡単に飛んでしまう!という点。どんなシャフトか探りながらの段階でも飛距離が予測値をラクに超える。

飛距離アップは、ある程度は予測していたけれど想像以上。また、アイアンと同じようにスイングするという前提での切り返しの気持ち良さがずいぶん心地良く感じた。もしかしたらここが最大の特徴かも。

ただ、飛ぶのが気持ち良くなって徐々に振り回し始めると腕前に応じていろんなことが起こる。そんな意味では、「これはユーティリティだ!」という、あるべきスイングを教えてくれるシャフトなのかも。



フィッティングを繰り返してのユーティリティ2本をリシャフト決定!


506Vの試打クラブたち

理想のスイングを求めてアイアンをリシャフトしたのが6月。これによってスイング改造を進める中、連れて8月にはドライバーをリシャフト。

こうなってくると、後回しにしていた中間クラブが徐々に気持ち悪く思えてきた。で、徐々にスムーズなスイングが出来なくなってきた。練習場では何度も打てるからいいんだけど、主にコースでそれが顕著に表れた。

(関連記事)
“アイアンのリシャフト−シャフトがスイングに及ぼす影響”(2015年6月2日投稿)

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“TRPX AURA(アウラアウラ)ドライバーリシャフト”(2015年8月4日投稿)

リシャフトしたのは、2番(18度)と4番(23度)の2本。3番(20度)はどうしたのか?というと4番が飛ぶようになったので不要になった。


RC BBD 506V UTILITY U2(18度)

ロイコレの506V2番UT
TRPX UT-7(フレックス:1クロス)
40インチ/359g/D2.0
平均キャリー:195Y〜200Y(よく転がる)

(解説)
用途は主に飛距離距離稼ぎ用で4Wと使い分けている。こちらはあまり上がって欲しくない時での距離稼ぎで使う。低めの弾道でよく転がるのが最大のヘッド特性。ティーショットにも多用。行きつけ工房でプチ流行。

PING ANSER HYBRID(23度)

ピンアンサーハイブリッド
TRPX UT-8(フレックス:1クロス)
39.5インチ/372g/D1.0
平均キャリー:185〜190Y(よく止まる)

(解説)
5番アイアンが170~175Y(キャリー)まで飛ぶようになってきたのでリシャフトして距離間がちょうど良くなった。ライが悪い時の抑えたショット用としても重宝。リシャフトして純正シャフトの20度と同じくらい飛ぶようになったが弾道はこちらの方が高い。

2本ともすでにコースで使用済み。思いのほかの弾道に、ドッグレッグ反対正面を突き抜けてOBを出したり、強振して引っ掛けて林に突進したりと感覚の調整が必要だけど、今後において頼もしい2本となった。



4種類の重量帯と2種類の独自フレックス表示


TRPXのUT専用シャフトの硬度表示

TRPXのUT専用シャフトは、60g台〜90g台で約10g刻みでUT-6、UT-7、UT-8、UT-9という4種類の重量帯ラインナップ。

フレックスは1クロスと2クロスの2種類。よくあるSとかRとかの表示は使われておらず、クロス(十字)の数で硬さを表している。

これはメーカーや種類ごとに異なる硬さの先入観を防ぐのにいいアイデアかもしれない。「俺はSで揃えているから」とか意味がないので。

メーカーサイトによると、軽量タイプは走りと弾きを備えて飛距離重視で重量タイプは粘りを備えて高さやスピンが操りやすい設計だとか。試打やコースでの使用時にそんなことを知るよしもなかったが、要するに番手ごとにパフォーマンスを発揮できるように設計してあるってことかな。

これが理由かどうか知るレベルではないが、23度に挿したUT-8は、最初チップカットなしで試して、18度と比べるとしなる感覚が頼りなく感じたのでわずかなチップカットを施してもらってから良くなった。

完成度が高いシャフトなので、腕前を棚に上げ(ここ重要)、贅沢に結果を求めてとにかく試打して調整にも妥協しない!のがポイント!



(関連リンク)"北池袋のインゴルフ室内練習場内にあるチップゴルフ(工房)で試打できる!"(要事前問い合わせ)