長さがすべて同じというブライソン・デシャンボー式アイアン。このシンプルな発想を体験してみた。ヘッドは、この理論の発祥元でもあり理屈的にもこのアイデアに適合しそうなるイーデルゴルフ社製。
試行錯誤を繰り返して完成した2レングス仕様
これはそもそも工房の店長用(私物)として完成させたもの。ヘッドはこの企画にふさわしい形状を持ったイーデルゴルフ製で行われた。
ただ、いきなり1レングスにするには無理もあるので、長さは2パターンの2レングス仕様でテスト施工。かなり工夫を要した模様。
完成品は、5、6、7番が7番の長さ、8、9、PがPの長さ。どれに揃えるのが実用的かは、個人差がもあるかもとのこと。
また、デシャンボーのようにハンドアップで構えられるよう、ライ角はかなりのアップライト仕様に仕上げられた。
これは、イーデルアイアンの最重要な特徴でもある、フェースセンター重心が生きるようにとの配慮らしい。
スイングをよりシンプルにという発想から、シャフトはかなりのロースペック。80gのRシャフト。クラブの仕事を最大限に引き出す仕様。
(関連リンク)
“デシャンボーアイアンに挑む!ツーレングスアイアン/イーデルゴルフ”
(チップゴルフ|池袋のゴルフ工房ブログ)
約1週間これで練習した後、コースでも使用
まずは番手ごとの飛距離をシミュレーションゴルフで計測。Pから試して8番までの短いクラブは、全く問題がなし!ちょっとした感動。
次に7番に揃えた長いクラブ。当然7番は問題なし。問題は5番6番。残念ながら最初は7番との飛距離差があまり出なかった。
打ち出し角が変わるので計測値としてはやや飛んでいるが、5番6番については自分が振ることで距離を出さないといけなかった。
しかし、この懸念はコースで消えた。
コースボールということもあるけれど、シミュレーターでは再現できない部分があるのか、きっちりと高さや飛距離も出せた。
でも、自分の5番と比べるとグリーンで止まりにくい。
ただ、なんだろうこのやさしさは!完全に7番アイアン感覚。このイージーな感覚を知ってしまうと自分の5番はもう打てないかも・・・。
(関連記事)
“ザ・インペリアルCCラウンド記−2レングスアイアンを試す”
(2016年5月5日投稿)
2レングスアイアンを体感した後遺症
2レングスアイアンを借りてコースへ出て、よもやベストスコアの勢いで好スコアが出てしまった。5パットがあったのはご愛敬(笑)。
しかも距離があるコースで、アベレージを大きく上回るパーオン率を記録した。自分のクラブじゃない気楽さや慎重さもあっただろうけど。
で、問題はその後の後遺症・・・。
自分のアイアンで練習するも、特に5番8番がすごく長く感じてしまい違和感満載!しかも重心位置が違うのでシャンク地獄!
これにはまいった!
私の場合、良くも悪くも順応性が高いので、この感覚差を埋めるのに2回の練習を要した。でもまだ5番8番が長く感じてしょうがない)。
なんだか、番手ごとに長さが違うってのがすごく無駄に、そして面倒臭く感じてきた今日この頃(笑)。
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コメント
コメント一覧 (4)
既成概念からいくとイーデルは邪道なんでしょうが、まったく新しい観点に着目して、それなりに結果が出てるのはすごいことだと思います。
でもなんとなく、長さが無いとヘッドスピード不足で、クラブによる距離の差がなくなりそうな気もしますが・・・人によってパワーが違うので、それにあわせてクラブ長さ・重さ・フレックスが自由に選択できるといいんでしょうけどね。
>高くなっちゃうか。
興味があっても、古いものから抜け出せない私(いまだに携帯使用者。ただの貧乏人?)には縁遠い世界ではあります。
たしかに本筋のクラブではないんですが、近い将来大手数社から順次発売されるとも言われていますね。道具の中でアイアンだけ進化が止まったままここまで来ましたが、いよいよなのかもしれません。
時代の先駆者だつたんてすね。おそらくミズノは、そのノウハウがあるので出してくるのでは?
そうですね。ショートアイアン(8番くらいまで)は既存のヘッドでもライ角、重量を調整すれば全く問題ないと思います。長さがほぼ一緒という場合も加えるとすでに結構いるようです。