カップイン

パターが上手な人は皆スタイルを持っている。パットに悩んだ時、まず最初にやりたいのはドリルや練習ではなくスタイルの見直し。固定概念を捨てていろいろ試し、自分の基本を見直してみようという作業。

ストレスを感じることなくストロークするために必要な準備


パットに型なしと言われるほど、道具も様々だし打ち方も人それぞれ。要は自分にとって最もストレスを感じないでボールが真っ直ぐ出やすいスタイルを探してしまえうのが最も手っ取り早い。


できればあまり練習したり考えないで済まないかなぁ?


ここがスタート!

基本の形を作ってしまえば、時々チェックするだけで良い。毎日○球入るまでとかの面倒で続かない日課練習も必要なし。

ストレスを感じないというのは、自信がつくとか楽しめるということで、不安を解消するということ。

以下に私が試した代表的な4つをさらっと紹介してみる。それぞれの理屈については、もっと詳しいサイトが山ほどあるので省く。

固定概念や好き嫌いを頭から取り除いて、結果がすべて!と考えて事務的に取り入れていくことが大切。


その1・ボール位置を見直してみる
その2・スタンスを見直してみる
その3・グリップ(握り方)を見直してみる
その4・アドレス(構え方)を見直してみる
その5・リズムとテンポを見直してみる
最後に・パティングスタイル見直しのまとめ



その1・ボール位置を見直してみる


何の疑問もなくボールは体の真ん中と決めてしまってることが多い。でも何に対して真ん中?と疑問を持つことから始めてみる。

私の中で最も画期的だったのがボール位置の見直し。左足つま先の前にボールを置いた時が最も真っ直ぐ転がることを発見した。

ボールは左足つま先の前


え!こんな位置で?


最初は自分自身もそう思った。でも足を揃えて立つとこうなる。ちょうどパターヘッドが身体の真ん中という具合に。

足を揃えるとちょうと真ん中にパターヘッド

次の項で触れる「左足体重」を取り入れたこともあって、ストロークの中心(真ん中)が左足側にあったせいだろう。と自分ではしている。


ちょうど自分の左足の側面を打つようなイメージ。


左足を打つイメージ

なんて説明すると、周りでも「なるほど!」と言ってもらえることが多いんだけど、他人に合うかどうかは知らない(笑)。

一般的じゃないかもしれないけれど、これでもう長くやっていて不都合はまったくなく、自分だけの秘密の場所となっている(笑)。




その2・スタンスの見直し


スタンスには、幅の大小・オープンやクローズなどの向き・体重配分があるのでいろいろ試してみると何通りにも組み合わせがあって面白い。

私が採用したのは、

スタンス幅
ほぼ肩幅(内側)で細かくはあまり気にしない。ただ、ショートパットの時は足をほぼ揃えた状態が結果が良いのでそうしている。

スタンスの方向
左足だけ気にしていて、打ち出し方向にできるだけ垂直にする。これはさきほどの左足を面っぽく感じたいという理由から。

スタンスの体重配分
左足に大きく体重をかける。右足はつっかえ棒の程度の意識。パットでダフのだけは嫌なので、こうすることでダフる心配も減る。

いろいろ組み合わせて、結果が良いものを採用する。ボール位置と並行して行うのが良いが、どちらかと言うとスタンスが先かもしれない。

左足体重ストローク




その3・グリップ(握り方)の見直し


TV中継を見ていても、これが最も目を引く部分かも。左右逆転のクロスハンドもあれば、右手は添えるだけのクローグリップもある。


グリップは多種多彩!


私の場合は逆オーバーラッピングで、右人差し指を伸ばす。これは無意識のうちに自然に伸ばしてしまうので、自分中の感覚なんだろう。

試しに伸ばさないでストロークしてみると、距離感や方向性が途端に不安になってドキドキしてしまう。

また、ミドルパット以上の距離の時は比較的ゆるく握り、ショートパット時はしっかりめに握るようにしている。しっかりはグリップ圧だけで、腕や特に肩と状態は固まってしまわないように注意している。

これもいろいろ試すうちに、しっくりきて良い結果が多いグリップがあるはずなので研究して損はない。




その4・アドレス(構え方)を見直してみる


吊るすようにハンドアップに構える人もいれば、クラブヘッドのトゥー側をやや上げるようにハンドダウンに構える人もいる。


パターの形状によるところも大きい。


私の場合は、吊るすように構えたいけど肘はあまり大きく曲げたくないのでパターを長さを32インチにまで目一杯短くしている。

ただこれもまた、ショートパット時だけはややハンドダウン気味に構えて行う。またその分前傾も深くしている。

理由は同じで、ストレスなく結果が良いから。




その5・リズムとテンポを見直してみる


メトロノームを使ってストロークしてみる。スマホの無料アプリを使っても良いし、Googleでメトロノームと検索すればその場で使える。

メトロノーム

私は振り幅の振り子を使って距離を打ち分けているので、タッチで打ち分ける人に合うかどうかは分からない。


リズムは引いて打つの2拍子。


これで心地良くストロークできて、距離感も出せそうなテンポ(速さ)を探す。私の場合は65くらいに合わせるのがちょうど気持ち良く、どの振り幅の時もこのテンポ&リズムを維持するように努めている。

テンポを意識することで、パンチも入りにくくなる。




最後に・パティングスタイル見直しのまとめ


ボール位置を変えたり、スタンスを変えたり、アドレスの仕方を変えたりなどなど色々なことを試してみる。

自分がストレスを感じることなくストロークできて、なおかつ結果も良いというスタイルを徹底的に探す。


それが自分に合った最良のパッティングスタイル。


日課練習したいならそれはそのあとで!

パターヘッドの種類、パターの長さ、重量バランスを考えてみるという手もあるので、全部を組み合わせてマイスタイルを探したい。

最後に往年の名プレーヤー、サム・スニードのサイドサドルにもヒントがあることを紹介。

サムスニードのサイドサドルパッティング

カップ方向に正対してカップを見てストロークするサイドサドルというパッティングスタイル。ストローク時、ボールは見ない。

この方法で練習してみると、直感的な距離感が出せたり方向性まで良くなる場合もある(多くの友人にやらせて検証済み)。


ちょうど下手投げで転がすようなイメージで、特に球技経験者には有効なヒントが得られるかもしれない。