やさしくて、しかも自分自身も進歩できるクラブがあったとしたら?常識にとらわれずにいろいろ試打したりテスト用クラブを作ってもらったりして気づいたこと。
やさしくて面白いアイアンセットが組み上がる
工房の店長から「すごくいいアイアンセットが完成した。」と連絡を受けた。連絡を受けて試打に向かい、目の前に出されたのがこのアイアンセット。
世界的に短尺軽量化の流れを、極端に先取りしたかのように不思議なスペック。
まずは長さ。
通常0.5インチ刻みのところを、0.25インチ刻みに抑えてある。昨年から話題のワンレングスアイアンの流れを汲んであって、全番手ほぼ同じポスチャーで使えそう。
具体的にはこんな感じ。
5番 36.75インチ
6番 36.50インチ
7番 36.25インチ
8番 36.00インチ
9番 35.75インチ
PW 35.50インチ
私のミズノのアイアンと比較すると、5番はかなり短くPは少しだけ長いので、9番アイアンを軸に長さのフローがある感じ。
これで距離管理ができるのなら、全番手同じ構えで打てるわけなので、それだけでもやさしくなることは間違いない。
世界最軽量のスーチールシャフトを採用
これはいくらなんでも軽すぎるだろうと最初は思った。しかもフレックスがR2というオマケ付き。軽くてグニャグニャ。ワッグルしただけ驚くほどしなる。
工房の店長いわく、実は長さや前出のようなフローで設計した際、よりやさしく距離管理するためには、このシャフトが最良という結果に至ったとか。
再び愛用アイアンと重量を比較すると、7番で約15g、Pに至っては約50gも軽い。まあそもそも同じ番手で比較するものではないだろうけど・・・。
これは右にすっぽ抜けたり飛ばなかったりするのでは?
いろんな心配が錯綜する中、シャフトの中ほどに鉛が巻いてあるのを発見。何のためのものかを尋ねると、「人によって振る場所が違うので、その人がどこを振っているかを観察しながらそのポイントを調整している。」とのこと。
聞いたところで、よく解らなかった(笑)。
おまけに上にあげた写真のとおり、ヘッドにも鉛がびっしり。
興味本位でバランス計に乗せてみるとなんとC7だった。もはやこの理屈にバランスという古い考えは不要とのことで、バランスは結果論でしかないらしい。
半信半疑のなか、早速打ってみる
キャロウェイの軟鉄の小ぶりヘッド。型番は忘れたけど(笑)とても構えやすく、クラブも短いから近くに立てるので、構えた段階ですでにとてもやさしく感じた。
もちろん、長さに合わせたライ角、距離管理のためにロフト角も調整済み。
打ってみた。
打つ前は、あまりのロースペックに違和感バリバリだったけれど、いざ振ってみると軽さよりも心地良さの方が上回り、ひと振りで違和感が消えた。
あまのじゃくな性分もあり、こんなクラブを称賛したくない気持ちが先行する。道具選びの楽しさや所有感を無視している・・・。
と、初打ち当初は辛口を残して帰宅(笑)。
実は私だけじゃなく、工房に通う人たちがよってたかって試打した。私みたいな要らぬ猜疑心を持たない素直な人たちが続々とこのスペックにリシャフト。
周囲から完全に出遅れてしまったが、その日以来愛用のスペックがどんどんヘビーに難しく感じてしまって、まさに要らぬ試打をしてしまったという感想。
私が実際に感じた最大の特徴は、とてもコントロールしやすいということ。長さが原因なのか、バランスが決め手なのかは正直よくわからない。
米国男子PGAツアープロも短尺軽量化の傾向にある
ツアープロの定番として定着していたダイナミックゴールドのシャフト。今やその座も軽量のモーダスなどにじわじわと喰われつつある。
いまや軽く速くしなりで真っ直ぐ飛ばす時代!
これは日本シャフトのキャッチコピーの受け売りだけど、あちらの大きなプロが105gということから考え合わせていくと、70g台もありということなんだろう。
短い、軽い、柔らかいシャフトの弊害がなくなった今、無理して重くて硬いものを使う必要がどこにあるんだろう?と思い始めてきた。
(関連リンク)
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コメント
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新しい考え方のセッテイングを試せてないのでよくわかりませんが、今のところはMODUS125で大丈夫かな?
今日の今年初ラウンドも、アイアンだけはバッチリでしたので。あとは、小技と欲が…