ゴルフの打順を決めるドロー棒

スタートホールのティーショットは最も緊張する場面。さらに打つ順番や同伴者の結果次第ではその緊張感がさらにアップしたりも。緊張やミスを減らすため、私が行っているおまじないのような対処法と、実際のショットでの注意点をまとめた。


スタートホールの打つ順番。最初がいい?最後がいい?


一般的には最初に打つトップバッターを嫌う人が多く、もはや最初に打たされるという強迫観念すら覚える人もいる。そうなるともう、さらし者の気分。

で、最後に打つのが最もリラックスできるか?というとそうでもない。すでに打ち終えた同伴者の結果次第で、緊張感が増してしまうことだってある。

また、最後に打ちたいなんて人は、他人のミスを願う傾向もあるので、ほど良い道づれが見つかった時にだけ、少しだけ緊張がほぐれるということもある。

富士桜スタートホール

ということで、最初でも最後でもなく2〜3番手で埋もれるように打つのが最も気楽ということになるが、できれば打順や他人の結果にいちいち緊張したくないもの。


あえて誰もが嫌がるオナーを買って出る!


私の場合、解決させたのがこの方法。前の組のカートが出てティーグランドに着くと同時に「最初に打っていい?」と、オナーを買って出るという習慣づけ。

この場面で「ダメ!」と言われることがほとんどない。毎度決まって最初に打つことになり、そのうちそれが当り前のこととして慣れてくる。

これは、少年時代に対人恐怖(極度の恥ずかしがり)を克服しようといろいろ挑戦してきた時からの教え。自分が嫌だなーと躊躇する場面で、あえて一歩踏み出すという方法。

慣れれば怖くない

繰り返すうちに習慣となって心地良くなる。

だけど、スタートホールのオナーにすっかり慣れてしまい、逆に2番手以降だとソワソワしてしまう時期もあった(笑)。まあ、もともとがせっかちなので、順番を待つこと自体が合わないということもある。強いて言うなら今は4番手が嫌いかも。

体調、調子、シチュエーションにもよるし、緊張しなくなったわけではないけれど、今では晴れて何番でもいいと思えるようになってきた。


テンポだけに集中して気持ち良く振る


誰しも朝イチのショットは不安がある。またそれだけでなく、練習などで決めてきた注意点への意識が最も強いのも朝イチのティーインググラウンド。

これはもう、硬くなる要素がマックスな状態!

緊張や不安があると、バックスイングが速く短くなることが多い。それに加えて決めてきた注意点なんかがあると、素振りだけで疲れてしまう。

メトロノーム

で、重宝しているのがテンポだけを意識するということ。

朝イチのティーショットに限っては、注意点とか余計なことを頭から取り除いてスイングテンポだけを守るようにしてショットする。

テンポはショット前のルーティーンから始まる。

ティーを挿す→素振り→後方に立って目標を定める→ボール位置まで戻る。

一連を一定のリズムを感じながら動作する。特にボール位置までの歩くスピードでスイング店舗を作って、アドレスして歩いてきたテンポで打つ。

スイングリズムは2拍。

動き始める合図を1(イチ)とすると、2(にい)→3(サン)でインパクトする。

私の場合は、メトローノームで言うと75〜80bpmのイメージ。メトロノームを持参しているわけではないので、あくまでイメージ。はやる気持ちを抑えるためにも、普段よりもややゆったりした感じをイメージして、気持ちもフワッとさせる。


準備と対処法があると強い味方になる


スタートホールの打順は、通常クジ(鉄のドロー棒というもの)などで決める。これが今回の元凶なのかもしれない(笑)。

予測できないことが目の前に起こると、人は慌ててしまうもの。何ごとも準備しておくことが大切ながら、クジ引きの結果までは準備できない。

「1番来いっ!」

覚悟してかかるという意味では、心にもない言葉を発してクジを引くのも、準備としてのひとつの手かもしれない。