マルチコンパウンドMCCシリーズ

工房の試打用クラブに極太グリップ仕様のアイアンがあって、何となく試してみたんだけれど、これがまた今までにないオートマチック感覚だったので早速交換。

グリップ交換Golf Pride MCC Plus4 MIDSIZE
Golf Pride MCC Plus4 MIDSIZE
ゴルフプライド・MCC・プラス4・ミッドサイズ


最大の特徴は、右手部分が太いこと。素材的には、グローブをはめた左手部分がコードで右手部分がラバーのハイブリッド仕様。3サイズ中で最も太いミッドサイズ。


アイアンのグリップを太くしたいと思った理由


個人的な理由が2つ。まず、アイアンを短く作ったのでグリップ部分が細くなって、通常のグリップを装着すると細く頼りない感じになってしまったから。

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もうひとつは、右手親指が若い頃の怪我のせいで不自由なため。要は細かいものを人差し指と親指で物をはさむことができないため。いずれもごく個人的な理由。

グリップの太さ比較
グリップの直径比較
通常のグリップと比較するとこれだけ違う。

そして使いながら、太いことでスイング中のグリップ圧が安定することに気づいた。太い方が軽くソフトに握れるので、不自由な右親指もこれで落ち着く。

実際に打ってみても、右手も親指と人差し指が不用意にずれることがなくなった。指が湯自由な私に限ることかもしれないけれど、大きな前進。

最初は、弾道的な効果やメリット&デメリットを考えて交換したわけではなく、そこにあったものを試してみたら感動するほどしっくり来たということ。


ヘッドよりグリップを感じた方が断然やさしい


何と言っても握りやすくて、スイングについても安心感がすごい!また、太さのせいで丸いグリップなのに面を感じることができるのが大きいかもしれない。

このグリップ、バックラインがないものしか販売していないのだけれど、太さのせいでバックラインがなくても違和感がなく、最初は気づかなかったほど。

ヘッドが小さく感じる極太グリップ

グリップ方向からの画像をこんな感じで、どういう効果がわからないけれど、構えた時にすごくヘッドが小さく感じる。とても不思議な感覚。

もともと軽量アイアンのせいでカウンターバランス効果もあるせいか、スイングするとこのヘッドが小さく感じることが気にならず、むしろ快感に近いものになる。

ヘッドコントロールからグリップコントロールへ!

スイングイメージがこんな変わり方をする効果がある。スーパーストロークのパターグリップを装着した時のような感覚に近いかもしれない。

グリップがずん胴に見える

またこういう角度から撮影すると、ずん胴のように見える。当然左手部分の方が太いのだけれど、撮る角度でここまで錯覚して見える。


太いから重い!バランスも当然変わる!


通常のグリップより約10gも重いので、当然バランスは軽くなる。ちなみに私の8番アイアンで計測したところ、3ポイント軽くなってC5となった。

新8番アイアンのバランス

以前の理屈ならとてもおっかないバランス(笑)。

数値だけで見ると、「ヘッドが利いていない」ということになるんだけど、スイングしてみるとDバランスのクラブよりも、比較にならないほど振りやすい。

長さ、シャフト重量、グリップ重量、ヘッド重量、しなり具合などなど。独自の規格でくみ上げていることもあって、もはやバランスを計る意味がなくなったと感じる。

バランスは、

ヘッドの利き具合の目安なだけで、振りやすさではない

ということがよく分かる。

ということで、今感じているメリットをまとめるとこんな感じ。

・ミート率アップ
・コントロール性能アップ
・カウンターバランスで振りやすい
・グリップ圧の安定
・短く持ちやすい

昨年発売されて、その後カラーバージョンも増えていることから、意外と人気が高いグリップなんだと察することができる。もう少し早く出会いたかった。

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