ウェッジのシャフトは重い方が良い!と、今まで何の疑いもなくそうしてきました。確かにフルショットなどの大きなスイングではそうかもしれませんが、ちょっとしか振らないデリケートなアプローチだと、しなる方がいいんじゃないか?
そこで、極端に柔らかいカーボンシャフトをサンドウェッジに挿してみたら、これが目からウロコのやさしさ!
ということで、クラブ本数をあまり増やしたくないのですが、あまりに良かったのでサンドウェッジをもう1本追加でセッティングに入れちゃいました!
同じヘッドでシャフト違い!2本のサンドウェッジ!
私のクラブセッティングは、50度のPの次は55.5度のSです。2本とも世界最軽量スチールシャフトのゼロス7が挿さっています。
アイアンセットをカーボンシャフトに!という考えはあったものの、サンドウェッジだけをカーボンシャフトに!ということはまったく考えつきませんでした。
最初は、「悪くはないけど良さも分からない。」という感じでした。
数日試すうちに、あることに気づきました。
クラブを難しく使おうとしないで、パッティングストロークのように振り子式に動かすだけできれにボールを拾えて、距離感も出せて、スピンも利いている・・・。
これは本当にやさしい!
何もしていない感覚すらあって、物足りなくて、つまらないほど(笑)。
早速、自分用に組んでもらったスペックがこれ
まずシャフトは、チップゴルフ工房オリジナルのアイアン用カーボンシャフト。軽柔使用でレディース以下のスペックです。2種類あってショートアイアン用の方。
現在使っているサンドウェッジとしばらく比較したかったので、ヘッドは工房に転がっていた同じヘッドを見つけて、それを同じロフト&ライ角にしてもらいました。
ロフト角 55.5度
バランス C3.5
総重量 442g
長さ 34.5インチ
ロフト角は私仕様なのでひとまず置いといて、気になるのはきっとバランスですよね。こんなに軽いバランスでオートマチックに打てるのか?と。
これは、ここで何をどう語っても疑わしさが晴れないでしょうね(笑)。
もう、「百聞は一見にしかず!」としか言いようがありません。
強いて言うなら、キックポイントが手元で極めて柔らかいために、しなっている量と時間が半端じゃないので、間違っても軽いとは思うことはありません!
小さなストロークでも、かなりしなります!
ここまで体感すると、静止状態で計測するバランスって、何なのだろう?と思ってしまいます。もちろん目安にはなるのでしょうけど・・・。
これが、「何もしていない感覚。」ってことなのかもしれません。「しならせて戻しておしまい!」みたいな簡単アプローチ用クラブの誕生です。
実際にどう使えるのか?デメリットは?
まだコースでは使っていないので、実際にどこまで役に立つかはわかりません。練習場で数日間試し続けている感想を以下に記します。
現在の長さは34.5インチですが、最初は35.25インチから試打しました。
本当はもっと短くても良いのですが、あまりやり過ぎるとせっかくのシャフトが硬くなってしまうので、試しながら少しずつじわじわとカットしてもらいました。
5Y、10Y、20Y、30Y、40Y、50Yと試し打ちを続けました。
自分にとってもまったく新しい試みなので、このクラブの自分専用のトリセツを作っているような感じです。
現状での結果は、50Yあたりを境にして、その先はスチールシャフトで同ヘッドのサンドウエッジの方が良い!ということになりました。
ショートスイングにはすごく良いけど、フルショットにはあまり向かないです。
感覚的にはまさにパターのストロークと同じ。あとはボール位置にもすごく素直!左に置けば高〜く上がるし、右に置けばキュキュっとブレーキがかかります。
アプローチが苦手だったり、グリーン周りでやらかしてしまう人向きかも。
あと胡散臭い言い方になりますが、アプローチするという考え方も矯正してくれる感覚があります。自分自身としても、ポスチャーや動き自体がシンプルになった気がします。
固定概念って怖いなぁと思う今日この頃
番手によっても、振り幅によってもヘッドスピードは変わるわけです。本当なら、場面ごとに違うフレックスがあった方が最適なんでしょう。
私はもともとのセッティング本数が11本でしたので、本数に余裕があってこのクラブを入れることが出来ましたが、14本という本数制限がなんとも悩ましいところです。
さて、コースでこのイージーアプローチが再現できるのか?
自分でも大変楽しみでなりません。
次の日曜日に早速試しに行ってきますが、来年の新緑の季節までしばらくは試し続けたいと思っています。
(関連リンク)
“もっとやさしいサンドウェッジ考察!アプローチ専用にはとにかく”しなり”!”
(チップゴルフ|池袋のゴルフ工房ブログ)