
スタートホールでの両者のティーショットを見ただけで、名勝負の予感を感じる放送回でした。案の定、最後まで両者ともにボギーを打たないという内容で、終盤ぎりぎりにバーディーが出るまでその均衡が破れないという放送史に残る名勝負でした。
平成倶楽部(埼玉県)インコース
2013年9月15日放送
BackTee:6,629Y/CourseRating:71.3
白浜育男プロVS飯塚勝さん(アマ)

今回の侍は、平成倶楽部所属の飯塚さん。造園業の植木職人さんという職業柄、ゴルフ場の出入りがありゴルフを始めとか。きっかけが職業柄というのは実に羨ましいです。
出演者の好き嫌いがある私から見ても、今回の侍は、最初のインタビューでの印象がとても良く好感を持ちました。ガタイもいかにも上手そうで期待が高まりました。
私だけかもしれませんが、この最初の印象で随分「見方」が変わります(苦笑)。

対するのは、白浜育男プロ。個人的には、偉そうな話し方が気になります(笑)。いわゆる生理的に「?」なんでしょうかね。ただ、今回の放送を見ているうちに、そんなことはなくなりました。今後も同番組で見続けたいと思えるように変わりました。
ゴルフ歴的に、私はレギュラー時代を全く知らないからでしょう。
白浜プロのプレーをじっくり見たのはこれが最初だったのですが、ドライバーを含めたショット時の、「狙ってる感」をすごく感じさせるオーラがありました。
アドレスにしても、テークバックや切り返しに至るまでです。また、パッティングやアプローチにしても、ショット時と同じ雰囲気があるプレーヤーです。
飯塚勝さんのクラブセッティング

いかにもアスリートゴルファーらしいクラブセッティングです。シャフトの選択はもちろんなのですが、全体の流れもを見ていても、試合に勝つための実戦用としてかなり練られた結果なんでしょうね。プレー中も随所にその様子が感じれ、勉強になりました。
とにかくリカバリーが素晴らしかったです!
よくゴルフにおいては、同じショットは1度もない!と言いますが、そういう練習やマネジメントをよほどしっかりされているんでしょう。ここは是非見習いたいです。
グリーン周りからは、AWを多用されることが多く、何度も難しい場面から寄せてパーを取って行く姿が圧巻でした。プロが何度もバーディーチャンスに付けながら、なかなかパットが打ちきれなかったのは、その影響も受けたからこそでしょう。
清潔感溢れるスタイルや、余計な力が入らないで楽しそうにコースを攻める飯塚さん。視聴していて、こういうゴルファーになりたいなぁ、とすら思いました。
スタートのティーショットから名勝負の予感

平成倶楽部10番のインスタート。両者とも力感あふれるスイングが印象的で、2人ともにナイスショットで始まりました。特に「インパクトに集中している」というのがはっきり分かるような力感で、録画を何度も繰り返し見てしまうほどでした。
スタートホール、両者のティーショットだけで名勝負の予感!
緊張する場面、必ず切り返しで力んで失敗する私とは大違い(笑)。
アマの方が緊張してしまって凡戦に終わることも多い番組ですので、いつもドキドキしながらスタートホールを見つめるのですが、今回その心配は全く不要でした。
スタートホール。飯塚さんは難しい位置からナイスアプローチでパー。白浜プロはパットを打ちきれず2パットのパーで始まりますが、この構図が最後まで続きました。
ナイスリカバリーを続ける飯塚さん

ドライバーを曲げてもグリーンに乗せ、難しい位置に外しても上手に寄せる飯塚さんのプレーにはシビれましたし、白浜プロも幾度となくそれを絶賛しつつ追い込まれます。
マッチプレーでアマチュアにこういうプレーをされると、随所で優位に立っていたはずのプロでもプレッシャーを感じてしまうのでしょうね。
ファーストパットを打ちきれない白浜プロ!
グリーンの転がり方を見ていても、この日は結構重かったのかもしれませんが、飯塚さんのプレーがそれをさせているという印象も最後までありました。
アマのお手本と呼ぶにはあまりにも見事過ぎた飯塚さんの9ホール。相手に賞賛を送り続ける白浜プロもお見事でした。この回の録画は今後何度も見返すことでしょう。
この番組の醍醐味があちこちに
それぞれのキャディにもピンマイクが付けられていて、ショット前後のやりとりや、相手のショット前後の会話なども聞け、加えて勝負も接戦でしたので楽しめました。
これがこの番組の醍醐味でしょう!
「ゴルフ侍、見参!」というにふさわしい放送回だと思いました。好勝負だっただけにまた今度アウトコースの方で再戦してくれないかなぁ。
※画像の引用元:BSテレ東
番組公式サイト:ゴルフ侍、見参!