
現在クラチャン3連覇中。過去に5連覇したこともあるクラチャン侍の登場。恵まれた環境でゴルフを始められたとは言え、その練習量には頭が下がります。切り返しのタイミングが独特なスイングですが、実に力強くすごいインパクトをされる侍でした。
赤城国際カントリークラブ(群馬県)西コース
BackTee:7,106Y/CourseRating:73.3
2014年11月23日放送
高松厚プロVS武井茂幸さん

今回の侍は、赤城国際カントリークラブの武井茂幸さん。過去にクラチャン5連覇がある他、現在も今年まで3連覇中というクラチャン侍です。
ゴルフ用品の問屋に就職してゴルフを開始。得意先の練習場を自由に使えるという恵まれた環境を生かして、最初の10年はほぼ毎日練習を重ねたとのこと。
しかし10年間ほぼ毎日の練習量はすごいです!
初ラウンドから3回目でホールインワン達成。22回目のラウンドでアンダーパーを記録という、練習量だけでは果たせないセンスにも感服します。
熱心さはスイングにも表れていて、少しオーバースイングっぽいですが、切り返しの反動を思い切って利用した、勢いと独自性を感じました。
試合中も、高松プロが「うまいなぁ!」を連発していましたが、そんなスイングの様子もあってか、「器用に打つなぁ!」という意味も含まれていたんじゃないでしょうか。
対する高松プロは、コンパクトなトップからダウンブローに振り抜くというシャープなスイングで、私の理想とするところです。両者のスイングはとても対照的でした。
武井茂幸さんのクラブセッティング

番組のナレーションでも「アマチュアでありながら、まるで本間の契約プロを思わせる佇まい。」という説明でした。そのとおりで、パター以外はボールまでホンマで統一。
なぜパターだけオデッセイなんだろう?
そこばかりが気になりますが、グリーンが大変難しそうなコースですので、きっとここは苦労や工夫の賜物なんでしょうね。試行錯誤された結果の表れなんでしょう。
しかし4番アイアンからウェッジまで、鉄系クラブがなんと10本も!この構成はきっと赤城国際カントリークラブ攻略用に練られた結果なのでしょう。もうすぐ還暦という年齢で、このアイアンのヘビースペックには頭が下がります。
名峰赤城山麓に位置する面白そうなコース

松林にセパレートされたコースレートの高い難コースです。2グリーンですが、フェアウェイ途中からコースが左右にセパレートされる形状で、横並びにグリーンが2つあるコースと違って、これがまた難しそうにでもあり、面白そうに見えました。
コースは知らないのですが、赤城山の牧場に遊びに行ったことがあって、「ここにゴルフコースがあったらさぞかし難しいだろうなぁ。」なんて考えたことがあります。
理由は地形から一目瞭然!富士山の同じでとにかく裾野長い。遠目から赤城山を眺めたら誰もがそう思うんじゃないかなぁ。ここにグリーンあったら絶対にイヤだと(笑)。
放送の中でもグリーンキーパーの小野里さんが、
赤城山からの傾斜でグリーンが非常に読みにくく、そこがカギ!
だとおっしゃっていました。あとは、この日も吹いた「赤城おろし」と呼ばれる名物の強風なんでしょうね。当たり前のように厳しい風が吹く場所ですから。
画面上では、そうアップダウンが厳しく見えませんが、ピンマイクから伝わる両者の息づかいを聞いていると、かなり厳しいコースのように感じました。
対照的な両者のスイング

どちらが良い悪いではないですが、高松プロのコンパクトなトップに対して、武井さんはオーバースイング気味トップから、上手に切り返しの反動を利用するスイング。いかにしてボールに力を伝えるか?ということを圧巻の練習量で習得された結果でしょうか。

高松プロは、コンパクトなトップからダウンブローでシャープに振り抜くというスイングがとても参考になります。特にこれから年齢を重ねていく中高年層が理想としたいスイングですね。とは言っても簡単には真似出来ませんけど(笑)。
しかし、武井さんは飛ばすのが上手!
コースは松林が密集していて圧迫感がありますし、ライも様々なはずなのに、終始躊躇しないで目一杯な振り抜きには頭が下がります。ガンガン攻める姿が印象的でした。
そして、なによりインパクト音が素晴らしかった!
自分が同じ年齢に達した時、これほどの力感が出せるか?を考えると、そう遠くない未来だけに感心しちゃいます。早速スクワットなんか始めたりして・・・。
高松プロがとにかく素晴らしかった!

結果的には「名勝負」と言われるような接戦にはなりませんでしたが、個人的に高松プロのプレーに魅了されましたので、記事として記録したくなりました。
特にこの日はノーボギーという内容でした。
プロは目立ったミスのないゴルフでしたが、こういうスイングを確立させれば大きなミスをすることなくプレーできるのかなぁ?なんて思わせてくれる内容でした。
途中ロングの2打目、ダウンブローの中弾道で飛んでいく直ドラも凄かった。
直後、「普段よりはコンパクトに、距離を求めない。」というコメントでしたが、普段からコンパクトなスイングなので、ほぼ違わないように見えました。
意外にもグリーンが勝敗を分けた
ミスをしないプロ!という内容でしたが、マッチプレーの要であるグリーン上で勝敗が分かれました。グリーンの読みが冴えているプロというのは強いです。
ハウスキャディーがラインを伝える前に、ほぼ読みが完了していた高松プロ。
ホームコースでよく分かっているはずなのに、外してしまう侍。
途中、プロの長いパットが、「入ってしまった!」というシーンもありましたが、強めに入ったのに、「俺にとってはジャストタッチ!」と答えていたのが印象的でした。
武井さんは緊張しているようには見えませんでしたが、小さな動きであるパッティングで思うように体が動かせなかったのかもしれませんね。
難しいグリーン上で、ホームコースの侍の方が劣勢になってしまうというパターンは、この番組でもよく見る光景ですが、緊張感がそうさせるのでしょうね。
※画像の引用元:BSテレ東
番組公式サイト:ゴルフ侍、見参!