
プロの方が年下というのは凡戦になるイメージが強いですが、今回は違いました。侍が先手を打ち、終盤までプロが追うという展開で、見応えのある試合。やっぱりこの番組はこういう展開が楽しいですね。コースも、両者のプレー内容も大変素晴らしかったです。
ホウライカントリー倶楽部(栃木県)インコース
2017年2月12日放送
FullBackTee:6,821Y/CourseRating:72.1
冨永浩プロVS磯誠一さん(アマ)

今回の侍は、ホイライカントリー倶楽部所属の磯誠一さん。若い頃に接待ゴルフから始められたそうだが、ゴルフ熱が高まったのは仕事が落ち着いた60歳を過ぎてから。
関東倶楽部対抗の出場ががきっかけで、それ以降の取り組み方が変わったとか。なんでも個人戦では諦めてしまうらしい。なんとも微笑ましいエピソードです。
そこから毎日の練習場通いが始まり、時に400球以上打つこともあったとか。気持ちの若さは恐れ入ります。2年前にはクラブ選手権も優勝されました。
実に勇気をもらえる侍の登場です!
スコアを作るのは、なんと言ってもドライバーだと言い切る磯さん。放送を見た限りではアプローチもパッティングもかなりの巧者なので、それがあっての言葉でしょう。
この日は、そのドライバーが冴えていましたね。

対するのは、冨永浩プロ。10歳も若いプロというハンデがありながら、スマートで果敢な磯さんのプレーに終盤まで押されていたように見えました。
試合終了後に、「ドライバーの飛距離がもう少し欲しい。」と冨永プロにアドバイスを求めていらっしゃったのが印象的でした。十分飛んでますよ(笑)。
磯誠一さんのクラブセッティング

ドライバーがXシャフトの46インチです。あれだけシャープに振れるならスペック次第でもっと良くなるようにも感じましたが、まさに「飛ばしたい!」という気持ちが感じ取れるスペック。同年代でこれだけ動ける人はそういないんじゃないでしょうかね。
実に身体のバランスが良さそうな方でした。
とにかく姿勢がいいです。

アドレスも格好良いし、アドレスに入るまでの所作も格好良い!自分が同じ歳になった時にここまでシャンしていられるか?を考えると、なんか焦っちゃいます。
フェアウエイウッドとアイアンの間に、ロイヤルコレクションのタラコUTが入っていますが、この気持ちはなんとなく分かります。上手に使い分けされていそう。
ウェッジはロマロです。ショートゲームも大変巧みなので、「ドライバーが大事!」の言葉どおり、ドライバーの調子が良い時は毎度すごいゴルフをされることでしょうね。
見ているこっちも思わず力が入りました

いつもどおり、「今日の侍はどんな人かな?」、「プロはどう攻めるかな?」とか、どちらを応援するわけでもなく見始めましたが、気づいたら侍を応援していました。
なんとなく応援したくなる!そういう侍でした。
ホールが進むに連れて見入ってしまうといか、侍に肩入れしてしまう。そんな放送だったと思います。先手先手でプロにどんどんプレッシャーをかける様子も圧巻でした。
途中で長いパットが入った時、キャディが
「鳥肌が立った!」
と漏らした言葉が印象的で、私も鳥肌が立ちました。
見るからに難易度の高そうなコース
洋芝フェアウエイ、目の強いグリーン、ホール間をセパレートする木々の深さなど、池の配置やコースの形状など、画面を通してもかなり難しいコースだと思いました。
特にインコースのスタートホールは、いきなりやっかいな景観でした。
冨永プロいわく、
「ここでやられていたら、他のコースへ行っても全然怖くないでしょ?」
「もう、ここは本当にちゃんと、ちゃんと打って行かないと。」
ということでしたが、本当にそのように見えました。そんな中でも、きちんとショットしていく2人の勝負(特に磯さん)は大変見応えがありました。
最終ホールの2打目で勝負が決したわけですが、最後までプロが追いかける展開になる試合はいつも面白いです。しかもこの戦略的なコースで。
いじわるな希望になりますが、磯さんの調子があまり良くない時のゴルフも見てみたいと思いました。どういう対処や工夫をされるのかと。
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