
6度のクラブチャンピオン獲得歴を持つ侍が今日の主役。コンパクトなトップからのインパクトまでが実に良いお手本となって大変参考になりました。
伊達カントリークラブ(北海道)アウトコース
2018年8月5日放送
RegularTee:6,427Y/CourseRating:70.7
白潟英純プロVS川西正敏さん(アマ)

今回の侍は、伊達カントリークラブ所属の川西正敏さん。20代のサラリーマン時代にゴルフを始めて3ラウンドで100切りを達成。29歳で会員権を取得してその年にクラブチャンピオンになるなど、センスあふれるゴルフ侍でした。
上達の秘訣は分からない。
この言葉からも、もともとセンスがあった人なんでしょう。高校まで野球一筋だったそうですが、体格もあるしお手本のようなクラブ捌きにくぎ付けになりました。

対する白潟プロは番組初登場。終始笑顔で雰囲気の良いプロでした。
初コースを探りながらのプレーでしたが、ハウスキャディさんとのやりとりとそのショットが大変勉強になりました。こういう会話が聞けるのがこの番組の面白さです。
速いラインのショートパットでクローグリップに持ち替えたシーンがありました。スライスラインを絶妙なタッチで沈めました。「速いからですか?」と問いに、そういうことではなく、「その時の雰囲気次第」という回答。
この日はトラブルショットも多かったですが、それらも含めて場面によってショットが工夫されていて使い分けている。見ていて勉強になるプロでした。
川西正敏さんのクラブセッティング

コンパクトスイングなのに結構ヘビーなクラブセッティングです。ドライバーのロフト角も8.5度と、とても真似できないようなパワーヒッター仕様。
2本のユーティリティもアイアン型のミズノフライハイでした。
あれだけの体格でこれらのクラブを使いこなして、正確性を重視したコンパクトなスイングでゴルフされると、もうただただ感心。愕然と眺めてしまいます。
クラブの使い方がお手本のよう!
そう感じました。
現在50歳とのことですが、きっとこういう方が歳をとっても長く変わらず良いゴルフを続けられる人なんだと思います。私も川西さんのようにクラブを使いたいものです。
お手本になるコンパクトスイング

川西さんのスイングですが、ドライバーからアイアンまで8時→4時にしか振っていないように見えます。静止画像にするともう少し上がっていますが、おそらくご本人の意識は8時→4時とか、9時→3時あたりまでしかないように思えました。
9時→3時の基本スイングを徹底!
川西さんの基本はこれにあるようで、腕を使うのではなく身体全体を使ってスイングするということを、このショートスイングの徹底で学んだとのことでした。
実際のスイングもその通りでした。
録画してスローで見ても、テークバックと同時に下半身は切り返し。左に重心移動しながら自然とグリップが引っ張られて、コックを解かないままハンドファーストに分厚くインパクトされています。終始ヘッドがグリップを追い越さない感じです。
私が習っている形のそのままを、分かりやすいスイング幅で実行されてる!
ご本人もおっしゃってましたが、ミスショットが出る時は、この一連の動きがTVの緊張によって早くなっているとのこと。見ていても全く分かりませんでした(笑)。
どっちが勝つか分からない良い勝負
最後までどちらが勝ってもおかしくない好勝負でした。両者のショットもマネジメントも参考になるものが多い放送回でした。この番組はこうでないと。
コースをよく知る正確ショットのアマ。
コースを探りながら技を屈指するプロ。
こういう図式をそのまま見せてくれると、本当に面白い。
今回の試合を観て「再戦」というのがあれば面白いなぁと思いました。確か過去の放送でアマの再登場というのがあったと記憶していますが、2人の再戦を希望します。