ティーを高くしてフックボール矯正

早く簡単に直せる方法はないものかと悩んでいたところ、ボール位置を変更するだけで改善できる練習方法を教わりました。フック矯正に即効性のある体験談です。




意図しないフックボール


フックボール

私のフックボールの症状ですが、狙いよりもかなり右に出て左に曲がるブーメランフックです。徐々にひどくなって先週のラウンドではこんなボールが多発しました。

たまたまうまく戻ったのでスコアは悪くありませんでしたが、狙いはこの半分以下の曲がり幅のドローボールですので明らかにミスショット。フックボールはうまくハマると飛距離を稼げる弾道ですが、全く意図していないのでそのうち大ケガしそうです。


この弊害は他のショットにも表れます!


グリーン狙いのショットも曲げますし、ショートアイアンはダフります。アプローチは大丈夫なのでなんとかスコアメイクはできますが、とても怖いゴルフになります。

そこでボール位置を極端に変更した練習方法に取り組むことにしました。

修正ポイントがいくつもあると頭が混乱してしまいますが、ボール位置の変更だけというシンプルな対処方法です。これはスイングプレーンの修正につながります。


ボール位置とスイング軌道の関係


スイングプレーン(軌道)

フックの原因はいろいろですが、グリップの変更や手首の使い方など小手先の変更は行いません。根本的に修正したいのであればスイングプレーンを改善することです。


そのためのボール位置変更です!


インサイドアウト軌道で当たるとドローボール。
アウトサイドイン軌道で当たるとフェードボール。

になるわけですが、これがひどいとフックやスライスになります。これは上空や後方から見た時の表現で、正面から見た場合は最下点後か最下点前という表現になります。

これがボール位置を変更して、スイング軌道を変えるという理屈になります。


まずはショートアイアンで!


ボールの近くに立って左に置いてフックボール矯正

ボール位置の変更ですが、これはまず極端に行います。ボール位置は左足の前で1個分ほど普段より自分に近い場所にセットします。極端にするほど効果があります。


ここまでやると、もうカット打ちしか出来ません!


最初はウェッジなどの短くてやさしいクラブで行うことをおすすめします。

私の場合はウェッジから始めましたが、PWあたりが基本になると思います。感じがつかめたら8番アイアンくらいまでを順次行います。

引っ掛けが出たらそれはフェースが被っている証拠ですので改めます。

ボール位置変更でヘッド軌道修正

これでカットするイメージを体感して覚えていくわけですが、7番アイアンあたりからは難易度が高く感じました。7番からは飛ばしたいクラブになるので、左に曲げても良いと考えるなら、しばらく打たずに8番以下で感覚をつかむのが良さそうです。


ドライバーショットの場合


ティーを高くしてフックボール矯正

ティーアップをかなり高くして練習する矯正方法です。ボール位置は極端に左足の外側くらいにします。これはスイングプレーンの最下点後に当てたいからです。

スタンス位置を右に移動するよりは、少しオープンスタンスに回り込む感じです。

当然アッパースイングになるので、右肩を少し下げたアドレスになります。これでアウトサイドイン軌道でインパクトする準備ができたことになります。

大事なのは、

ボールが左だからと突っ込み過ぎないこと。
インパクト時のフェースの向き。


フッカーとしてはこの位置だと引っ掛けやチーピンが怖いですが、コックを解かずにインパクトするために上半身ごと回転することで、自然とカット軌道になります。

要はスライスの練習をせよ!ということになりますが、私の場合はここまで注意してようやくストレートボール、もしくは軽いドローボールという有様でした。

ただ、あれこれ続けているうちに左に曲げない感覚が身についてきます。


手首の角度をキープする


手首の角度をキープする

よく登場するキーワードです。手首の角度が解けてしまうと、クラブフェースがかぶるのでフックしやすくなります。特に右手首の角度を維持しながら練習します。

ここで、

上半身が回らないと当たらない!

という感覚を覚えます。

ボール位置が左過ぎて不安ですが、その分自分に近く置くので当たります!

引っ掛けボールが出たりダフったら出来ていない証拠。調子に乗って強振するとシャンクも出ますが、それは逆にフェースが開きと回転の誤りが原因です。

このように、いろいろ学びながら体感で覚えられるのが、このボール位置変更の良さだと感じています。すぐにもフックボールへの恐怖心はなくなりました。


ボール位置だけで解決!


ゴルフにおける悩み。ある程度の経験があれば、ボール位置を工夫するなどの簡単な作業で修正につながることは多いです。ボール位置が変わればスイングも変化します。

考え過ぎる前に、まずボール位置できっかけを探すという手があります。

悩んだら瞬間的にでもフルスイングを封印し、ボール位置を極端に変更。基本に忠実なショートスイングで感覚をつかんで覚えていくことをおすすめします。