フジクラの短尺用シャフト「Speeder SLK」を試してみた!

フジクラシャフトから短尺ドライバー用スピーダーが発売されました。同じ短尺使用者として発表直後から大変興味がありました。評価などを含めた試打レポートです。


短尺入門として入りやすいスペック


短尺入門として入りやすいスペック

誰しもが興味を持つのが「短くしても飛ぶのか?」という部分。普通仕様のシャフトを単にカットすると硬くなり、球が上がらなくなり、ヘッドスピードも下がります。

この疑問を解消してくれるのがこのシャフト!

ひと言で表現すると、普通のシャフトを短く切った時に起こりがちな疑問を、数値的に解消してくれたシャフトだと思いました。中でも主にバランスですね。

既存のヘッドのままでリシャフトしても、しっかりDバランスになるように設計がされています。今回の試打クラブも、43.5インチだったのですがD4でした。

SLKは、44インチ前後での仕上げが想定されているようです。重量は2種類でフレックスが3種類の中調子。スピーダーらしいデザインが格好良いです。


早速試打してみました!


早速試打してみました!

試打用に用意されていたスペックは6Sでした。長さは43.5インチ。バランスはD4ででした。ワッグルした感じでは、やはり少し硬くて重さを感じました。

ちょっと自分では無理かな?

ワッグルと素振りだけでそう感じ、振りづらくてボールも上がらないしスピードも出ない結果となってしまったので、ドライバーのウエイト部分を外して軽量化。

C9のバランスになったものを試打することになりました。

ロフト角はボールが上がりやすいようにプラス1度で装着。

これが何回か打ったうちで最も飛んだ弾道データです。短尺だけにミート率はまずまずで思惑どおりのやさしさは感じましたが、思ったほど飛びませんでした。

スピーダーSLKの試打データ

個人的には5Rを試してみたかったのですが、自分が6Sだとこんなもんかな?短いわりには結構ヘビースペックさを感じてしまいましたが、あとは慣れでしょうか。


ドライバーが苦手なら試す価値あり!


ドライバーが苦手だったり悩んでいるのなら、試す価値は大いにあると思います。理屈から考えると長い方がヘッドスピードは上がりますが、振るのは人間です。

よくあるのが、

短く握ったらシャープに振れて芯を喰って飛んだ!

というヤツですが、こうなるのが人間です。

短尺ファンとして発売は嬉しいことですが、どのヘッドと組み合わせるか?どんなスペックで組んでもらうか?がキモになりそうです。ある意味工房泣かせかも。

ネットでの試打レポートや、取り扱い工房さんの紹介記事を拝見しても、まだ手探り状態な感じの内容が多いようです。まあこれは全く新しいコンセプトのシャフトなので、いろいろ試しながら推奨ヘッドや組み方が成熟するのを待ちたいと思います。


推定!対象ゴルファー


今回の試打を通して感じたのは、飛ばないことで悩んでいてここ一発の飛距離が欲しいなら長尺。方向性を出して欲を殺したいのなら短尺も一考となるでしょうか。

初心者レベルでドライバーが苦手な人も多いですが、その場合はロフト角が寝ているヘッドを探して、なるべく軽くて柔らかいシャフトスペックが良いと思います。

とは言え、ドライバーはなんと言っても飛距離が欲しいですし、飛ぶようになったら方向性が不安になるし、方向性が良ければ今度は飛ばしたくなる・・・。

いつまで経ってもドライバーへの欲は尽きませんね(笑)。

ドライバーを短くしたら他のクラブとの相性もきになるところですが、フジクラでは他にもアイアン用のシャフトとか面白い発想のシャフトがあるので今後も楽しみです。